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田村市の文化財

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福島県田村市

■神木(しんぼく)
神社の境内(けいだい)にあり、しめ縄を張りめぐらすなどして神聖視(しんせいし)される樹木をいい、マツ、スギ、ヒノキなど常緑樹の大木が一般的です。神木は天を衝(つ)く高木、途方もない巨木、人の寿命をはるかに超える古木に、人々が神性を見出したことにはじまるとされ、信仰の対象となり、昔から大切に保護されてきました。市内にも神木と呼ばれる巨樹・古木がありますので、そのいくつかを紹介します。
1本目は、滝根町広瀬字宮ノ前に所在する市指定天然記念物「宇佐(うさ)神社の神木(スギ)」です。明応元(1492)年に遷座(せんざ)されたと伝わる宇佐神社。その一帯を取り巻く60本ものスギのご神木の中に、ひときわ大きなスギの木があります。樹齢(じゅれい)700年以上、高さは30メートルを超こえ、胸高周囲(むなだかしゅうい)は約5メートルもあります。神社遷座の時にはすでに大木で、古くから神木として崇敬(すうけい)されていたと伝わります。神社参道石段から見上げると、その大きな姿に圧倒されます。
2本目は、都路町古道字舘腰に所在する市指定天然記念物「大亀(おおかめ)神社のアスナロ」です。元和年間(1615~1624)に創建されたと伝わる大亀神社。その境内に樹齢400年以上、高さは30メートルを超え、胸高周囲約3メートルのアスナロの大木があります。神社創建当時に移植されたとされ、その根元に小さな祠(ほこら)を置き、神木として大切に保護されてきました。県内でもこれほど大きなアスナロは珍しく貴重です。
3本目は、都路町岩井沢字平内地に所在する市指定天然記念物「天日鷲(あまのひわし)神社の五葉松(ごようまつ)」です。勧請時期は不明ですが、永禄元(1558)年に再興されたと伝わる天日鷲神社。その境内に樹齢250年以上、高さは30メートルを超え、胸高周囲約3メートルの五葉松の大木があります。その昔に移植奉納され、神木として大切に保護されてきました。五葉松という名称は、葉が短い枝に5個ずつつくことに由来し、葉が短いのが特徴です。

※都路町岩井沢字西戸に所在する市天然記念物「西戸の森(エノキ、カヤ、モミ)」につきまして、このほどカヤの倒伏が確認されたことから指定内容を「西戸の森(エノキ、モミ)」に変更しました。

次回は「古文書」を紹介する予定です。
(※田村市の文化財一覧は本紙またはPDF版の二次元コードからご確認ください。)

問合せ:教育部 生涯学習課
【電話】81-1215

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