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一寸先は、詐欺-。多発する特殊詐欺の実態とは

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福島県田村市

詐欺や悪質商法の被害は、県内でも毎日のように発生しており、被害件数も高止まりしている現状です。特に、なりすまし詐欺と言われる「特殊詐欺」が被害の大半を占めています。その手口は非常に巧妙で、電話に出てしまうと、犯人の言葉巧みな話を信じて騙されてしまうケースが発生しています。被害に遭わないためには日頃から意識することが大切です。多様化する詐欺の手口や、騙されないためのポイントを紹介します。

■特殊詐欺とは
犯人が電話などで対面することなく、親族や公共機関の職員などをかたり相手を信頼させ、現金やキャッシュカードを騙し取る犯罪です。田村市内でも実際に被害が発生しており、被害の予兆と思われる情報も多数寄せられています。

■誰かに相談できる環境を
「私はダマされない」その自信が危険信号です。特殊詐欺被害者の9割以上が65歳以上の高齢者。「詐欺かも」と思った時、すぐに家族や身近な人に相談できる環境があることも、被害を防ぐためには大切です。この機会に、家族で、特殊詐欺対策について話し合ってみましょう。田村市では消費生活センターを開設していますので、不安に感じたら一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。

■それ、詐欺かも?代表的な手口を紹介します
○オレオレ詐欺
電話などで親族や警察官、金融機関などの職員を装い、現金やキャッシュカードをだまし取る手口です。

○キャッシュカード詐欺
警察官や金融機関などの職員を装い、「キャッシュカードが不正利用されている。キャッシュカードを確認(交換)する必要がある」などと言って接触し、カードの入った封筒を偽物とすり替えて盗む手口です。

○架空料金請求詐欺
メールなどで「有料サイトの未払い金を支払わないと裁判になる」と根拠のない請求を行い、金銭をだまし取る手口です。

○還付金詐欺
税務署や市役所などの職員を装い、「医療費の払い戻しがある。手続きはATMでできる」などとATMへ誘導し操作させ、気付かないうちに犯人へ送金させる手口です。

○こんな悪質商法も!
地震などの自然災害が発生した後は、災害に便乗した詐欺的トラブルや悪質商法が増加します。
・義援金を募っているという電話
・支援品を集めているという訪問
・保険金が使えると言って契約をせまる住宅修理サービス

▽カクニンジャー福くん
福島の鳥「キビタキ」と同じ「警戒・予防」色の忍者で、いち早く駆けつけます。なりすまし詐欺と思ったら、まずは家族に電話でカクニンジャー。

■特殊詐欺チェックリスト
1つでもチェックが付いたら詐欺の可能性があります。

◆電話の相手は?
○市役所、警察署
内容は?:
・お金が戻ってきます
・医療費や保険金を還付するからATMで手続きできます
・今日中に手続きしてください
→詐欺です!

○金融機関(銀行、信用金庫、JAなど)
内容は?:
・キャッシュカードの交換が必要
・暗証番号を教えてください
・指示に従ってATMの操作をしてください
→詐欺です!

○親族(息子、娘、孫、甥など)
内容は?:
・ケータイをなくした
・会社のお金を使い込んだ
・妊娠させてしまった
・風邪で声が変わった
→詐欺です!

■「私は大丈夫」という先入観をなくして
田村警察署刑事生活安全課長の齊藤雅彦さんに、特殊詐欺を防ぐ心構えや対策などを伺いました。

Q:特殊詐欺を防ぐための心構えを教えてください。
A:特殊詐欺の電話は、いつかかってくるか分かりません。代表的な手口を学ぶなどし、いざという時に慌てずに対応することが大切です。また、普段から家族や地域住民とコミュニケーションを図り、困ったときに相談できる体制づくりも大事です。

Q:特殊詐欺に遭わないようにするための対策を教えてください。
A:「私は大丈夫」という先入観をなくし、お金関係の電話が来たら「特殊詐欺かな?」と疑ってください。固定電話に通話録音装置を設置することも有効な手段です。警告メッセージと録音機能で犯人に通話を断念させ、被害を未然に防止する効果があります。

Q:市民へメッセージをお願いします。
A:警察官が言うよりも、家族や地域住民の方に声かけしてもらう方が、聞いてもらえると思います。もし高齢者がATMなどで携帯電話を使っていたら「騙されているかも?」と、警察に通報するほか、積極的に声をかけてください。

■「POLICEメールふくしま」を登録しましょう
福島県警は、皆さんが安全で安心な生活を送るための情報をメール配信しています。また1月30日から「POLICEアプリふくしま」の運用を開始しました。ぜひ、ご活用ください。
配信される内容:なりすまし詐欺、犯罪発生、不審者、地域防犯、交通安全、防災の各情報など

■いざというときの連絡先
・110番または田村警察署【電話】62-2121
・田村市消費生活センター【電話】61-5009(平日午前9時~午後4時)
・消費者ホットライン【電話】188(いやや!泣き寝入り!)

問合せ:市民部 生活安全課
【電話】82-1116

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