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市長コラム

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福島県郡山市

■十月
「政治はコトバ」と言いますが、これは洋の東西を問わず「御意」です。
最近特に気になっている言葉は「線状降水帯」です。雨雲の映像を見ると、「線状」ではなく「帯状」降水帯のようです。逆に、病気の「帯状疱疹(ほうしん)」も神経に沿って発症するので、こちらこそ「線状」疱疹では?
ついでに八つ当たりを許していただくなら「脱炭素」という言葉。正確には「脱炭酸ガス」(※)、化学式でいえば「脱CO2」とすべきではないでしょうか?もっともCO2が大きく減少した場合、地球の歴史が示すところでは、地球は温暖化どころではなく極寒の天体に逆戻りとの説も。また、動植物は炭酸ガスを吐き出すので、CO2を完全になくすことはできません。「脱炭素」、「カーボンニュートラル」ではなく、「CO2ニュートラル」と言ってほしいものです。
※炭酸ガスは、学術的には「二酸化炭素」という

話変わって天から地に。今年の9月1日は関東大震災から100年目。1923年9月1日午前11時58分にマグニチュード7.9の大地震が関東地方を襲いました。そしてその翌年の9月1日は郡山の市制施行日。
当時の郡山は如何に、と年表を見ると震災の影響と思われる記録はなく、今日のような対口支援を行った記録もありません。むしろ現在も残る礎や積極的な市民活動が記載されています。
ラジオは1925年3月22日9時30分放送開始ですから、当時の郡山で震災の様子を即座に知る由もなし。しかし140年前に開業し、当時既に欠かせないものとなっていた東北本線の列車ダイヤにどれほどの乱れが生じたのか?歴史年表の一つひとつの出来事に思いをはせながら市制施行100周年を振り返ってみてはいかがでしょうか。

郡山市長 品川 萬里

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