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市議会9月定例会 行政報告(1)

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秋田県大館市

市議会9月定例会が8月28日に開会し、福原市長が行政報告を行いました。
その中から、主なものの要旨をお知らせします。

■大雨による被害の状況と被災地への職員派遣
7月14日から16日にかけて、県内は広い範囲で大雨となりました。
市では、秋田地方気象台や能代河川国道事務所からの情報などをもとに、情報収集と警戒に当たりました。15日午前4時15分に大雨警報が発表され、その後も雨は断続的に降り続き、アメダス大館観測所では15日の降水量が142ミリメートルを記録しました。
米代川、長木川、下内川では水防団待機水位に、犀川は氾濫注意水位に到達しましたが、16日午前中に全ての水防警報が解除されました。
本市の被害状況は、8月21日現在、市道などの路肩崩落等が6カ所、河川の堤防損失等が7カ所、水田ののり面崩壊が1カ所、農業用水路の埋塞(まいそく)等が6カ所、農道及び林道の路肩崩落などが55カ所、市有地ののり面崩落が2カ所となっていて、被害額は、土木施設で4430万円、農林関係では8831万円、計1億3261万円となっています。
一方、被害の大きかった秋田市、男鹿市および五城目町からは、県を通じて応援職員の派遣要請があり、7月23日から8月22日まで、家屋の被害認定調査、罹災証明書の発行、災害廃棄物仮置場の管理などに従事する職員を派遣しました。
また、日本水道協会秋田支部からの要請を受け、断水が発生した井川町に給水車2台、職員6人を派遣したほか、八峰町には給水タンク2基を貸し出すとともに、給水パック3000枚を提供しています。
市では、大規模災害を想定した訓練を重ね、現場対応力の向上に取り組むとともに、引き続き、国、県をはじめ、防災協定を締結している自治体や民間団体との連携強化に努めます。

■農作物の生育状況
水稲は、平年より3日早い8月1日に出穂盛期(しゅっすいせいき)を迎え、穂揃(ほぞろ)いは良好に推移していますが、7月上・中旬に、いもち病の発生が確認され、カメムシの発生も例年より多いことから、警戒と防除の徹底を引き続き呼びかけます。
また、7月からの高温の影響により、野菜は規格外品の比率が多くなったほか、収穫適期の重なりによる収穫の遅れにより、品質の低下が見られます。比内地鶏は暑熱(しょねつ)で死亡する被害が、採卵鶏(さいらんけい)は産卵率の低下が報告されています。
4月に降霜(こうそう)被害を受けた果樹は、開花量、結実(けつじつ)率とも例年より低く、特にナシは収量の大幅な減少が見込まれます。
引き続き、関係機関と連携を密にして、農作物の管理徹底を推進するとともに、さまざまな事業を活用し、支援を行います。

■クマ・イノシシ・サルによる被害状況と対応
8月21日現在、クマは出没報告が144件で昨年同時期の1・8倍、農作物等の被害が28件、捕獲が過去最高の69頭と、行動の活発化や生息数の増加が推測されます。イノシシは出没報告が16件あり、農作物等の被害が12件発生していることから、専用のくくりわなを30基増設し対策を強化しています。サルは出没報告が40件で昨年同時期の約1・8倍、農作物の被害が8件発生しています。
今後は、農作物や果樹が収穫盛期を迎え、野生動物の行動がより活発になることから、引き続きSNSやFMラジオおおだてで出没情報を迅速に発信するなど、一層の注意喚起を行うとともに、捕獲活動の強化や、緩衝帯整備に取り組み、人身および農作物被害の未然防止に努めます。

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