大局観(たいきょくかん)で今を…

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■歴史好き市長のつぶやき〈第90回〉
横手市長　髙橋大

住民総参加型のスポーツイベントである『チャレンジデー』が5月31日に行われました。京都府福知山市と対戦し、多くの市民のご参加で勝利を飾ることができました。さらにカテゴリー別優秀賞も受賞しました。チャレンジデーは市からの15分以上の運動のお願いに市民の皆さんが反応し、その反応を報告するという一連の流れができていることが確認できる取り組みと認識していますが、残念ながら今年で最後となります。これまでの皆さんのご協力に感謝します。
さて、現在では剣道や柔道、弓道などの武道はスポーツの一つと扱われていますが、武道の起源は武士という職業・仕事であり、スポーツは遊びから始まっています。武士は斬ったり斬られたりの命がけの職業であり、刀をむやみに振り回すことを律する高い精神力を求められていました。その心得が武士道であり、武道へと受け継がれました。スポーツでは点を取るたびに歓喜しますが、武道では見事な一本を決めた後でも気を抜かず、次の攻撃に備える心構えの『残心(ざんしん)』があるのも大きな違いです。
スポーツを通じて市民一人一人が心と身体を豊かにし、活力と魅力にあふれ、いきいきとした地域社会を築くことを目的に『スポーツ立市よこて』を宣言してから、今年で10周年となります。『スポーツ立市よこて』を付けた大会をさまざま開催しますので、ぜひご参加ください。

▽武道
日本古来の尚武(しょうぶ)の精神に由来し、長い歴史と社会の変遷を経て、術から道に発展した伝統文化。(武道憲章より)