縦横夢人(じゅうおうむじん)

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じゅうおうむじん
横手の地で夢を描く人を紹介します

■『自分にできること』で震災復興を支援したい
十文字しあわせを編む仲間　代表　佐藤弘美さん
Profile(さとうひろみ)：十文字地域出身。『オパール毛糸』を使った編み物を広めようと、毎週土曜日、十文字地区交流センターで編み物サークルを開催。2022年1月に開業した『glicina』は、家紋の『藤』をスペイン語で表している。

子供の頃に叔母に教わったのをきっかけに、編み物が大好きになったと話す佐藤さん。東日本大震災復興のために気仙沼にオパール毛糸の会社が出来たことをきっかけに、その会社の毛糸を使った作品をつくるようになりました。「初めは私一人でオパール毛糸で編んだ靴下や手袋をフリーマーケットで販売していました。そうしているうちに問い合わせが増えてきて、2012年12月から編み物サークルを始めることにしました。『復興支援のために、私が継続してできることは何か』という思いから始めたサークルでした」。
佐藤さんが編み物サークル『十文字しあわせを編む仲間』を始めてから丸10年が経った今では、20人以上のメンバーが集い、中には由利本荘市や大仙市から通う方もいます。さらに佐藤さんは、大好きな編み物を仕事にしたいと思い立ち、勤めていた銀行を退職。そして2022年1月、十文字地域にオパール毛糸専門店『glicina(グリシーナ)』をオープンしました。
「今後は市内各地で編み物教室を開催するのが私の目標です。ご要望があれば毛糸を背負って走っていきます!」佐藤さんの言葉には、毛糸への愛が溢れていました。