希望と魅力にあふれる豊かな横手市の実現を 令和6年度 市長施政方針

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2月20日、横手市議会3月定例会の冒頭で、髙橋大市長が施政方針を表明しました。市民の皆さんに理解を深めていただくため、要約して紹介します。
※市報掲載用に一部表現を変更しています。

元日に発生した能登半島地震では、石川県や新潟県などを中心に甚大な被害を受け、被災地では現在も深刻な状況が続いています。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭った方々および今もなお避難先での生活を強いられている方々へ心よりお見舞い申し上げます。
過去の経験を教訓とし、現在の防災対策に生かすとともに、最新の防災に関する情報をアップデートし、市民の皆さんの安全・安心を最大限確保できるよう、体制を整えておくことが必要です。当市においても積雪期の地震など最大のリスクを常に想定する中で、率先して被災自治体へ応援の手を差し伸べるべく、1月23日から被災自治体へ市職員の派遣を行い、現地での家屋被害認定調査などの支援にあたっています。さまざまな現場で経験を積むことで、被災地支援と同時に当市の防災対応力のレベルアップにつなげていきます。
例年になく雪が少ない中で、伝統的な小正月行事『かまくら』をはじめとする当市の雪まつりが開催されました。真っ白な雪景色を期待して当市を訪れた観光客の皆さんが、雪が少なくても特別な時間を体験してもらえるよう、おもてなしの心で多くの関係者の皆さんに尽力していただき、深く感謝しています。
国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、プレミアム付商品券事業や農業資材等価格高騰対策緊急支援事業、低所得世帯等を対象とした臨時特別給付金給付事業などを円滑に進め、市民の皆さんや市内事業者に対する支援を図るとともに、長引くことが想定される物価高騰の影響などに対して、積極的な姿勢を崩すことなく、スピード感を持って取り組みを進めていきます。
企業誘致の核となる柳田工業団地整備事業では、令和6年度より造成工事を行うこととし、さらなる産業振興と雇用創出に向けた取り組みを着実に進めていきます。
また、人口減少対策、特に社会増に向けた対策では、当市の実情に応じた工夫を施しながら、働く場の確保やライフスタイルの充実につながる環境整備などと合わせ、若い世代が輝くことのできるまちとしてより一層魅力を高めることで、人口の流出超過の流れに歯止めをかけられるよう、一体的に対策を推進していきます。
この地で育つ子どもたちが当市に愛着と誇りを持ち、将来は市内で働いて、生活基盤を築きながら余暇も楽しみ、しっかりと充実した生活を送るといった未来像を描けるような、希望と魅力にあふれる豊かな横手市の実現、持続可能なまちの実現に向け、力の限り挑戦を続けます。

令和6年度市長施政方針の全文は、横手市ホームページでもご覧いただけます。
【ページID】1010590

▽重点施策1　大型公共施設整備事業
横手体育館の整備については、基礎工事に向けた準備作業を進めており、雪解け後には杭打設工事を開始する予定です。令和6年度は、建物の主要な構造部をつくる基礎や柱などの工事に順次着手し、令和8年3月の完成に向け、引き続き工事を進めていきます。
また、開館に向けた運営面での準備作業については、3月までに策定を完了する予定の『横手体育館管理運営計画』を基礎とし、着実に進めていきます。
横手市民会館の整備については、建物の建設工事を1年程度先送りすることとしました。今後の資機材費や労働力などの動向を見定めつつ、引き続き強い思いで実現に向けた調整などに尽力していきます。

▽重点施策2　横手駅周辺整備
横手駅東口第二地区市街地再開発事業については、民間の複合施設であるB-1棟で是正工事が行われており、令和6年8月の工事完成後、9月から秋田ふるさと農業協同組合本店などの営業が順次スタートする計画と伺っています。
また、B-1棟での営業開始に合わせ、よこてシャイニーパレスや横手ステーションホテルの解体に着手する予定とのことです。
横手市生涯学習館※Ao-na(あおーな)となるA棟についても、7月の完成および引き渡しに向け、工事が行われています。市では、建物の引き渡しを受けた後、横手図書館の移転作業などを行い、9月の開館に向け準備を進めていきます。
なお、市街地再開発事業と併せて進めている都市再生整備事業については、Ao-naのオープンまでに建物周囲の歩道改良工事の完成を予定しているほか、引き続き周辺の整備を進めていきます。

※新公益施設Ao-naは、3月定例会で設置条例が議決され、施設の名称が『横手市生涯学習館』となりました