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縦横夢人(じゅうおうむじん)

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秋田県横手市

じゅうおうむじん
横手の地で夢を描く人を紹介します。

■「おもしろい!」と思うはんこを追求し続けたい
印章彫刻技能士 堀内基矢さん
Profile(ほりうちもとや):横手地域出身。はんこ屋『堀内印房』3代目。印影となる枠をはみ出た文字やイラストが特徴のオリジナルはんこ『はみでた印』を、デザインから彫りまで一つ一つ手作業で丁寧に作り上げる。好きな球団は阪神タイガース。

人生の節目に必要不可欠な存在であるはんこ。家業のはんこ屋を継いだ堀内さんは、「買いたいと思われるはんこを作りたい」との思いから、印影の文字やイラストが枠からはみだした独自のデザインが目を引く『はみでた印(いん)』を開発しました。
「きっかけは、友人から猫のイラストが入ったはんこが彫れないかと頼まれたことでした。ふと猫の手が枠からはみ出したデザインを思いつき作ってみたところ、とても喜ばれたんです」。2016年の販売開始から堀内さんがデザインしたはみでた印は約1500種類にも上ります。
動物や花、妖怪、スポーツ、県内の行事など多種多様ですが、実際に彫ったことがあるのはまだ半分程度。意外なデザインが選ばれることもあるといい、お客さんに「初めてはんこが欲しいと思った」と言われたことが何よりもうれしかったと語ります。
「はんこレスの時代ではありますが、はんこの重要性自体は変わっていないと思っています。一生使うものであるからこそ、愛着がわく『自分だけのはんこ』を作り、はんことの『一期一会』を楽しんでもらいたいです」。堀内さんの言葉には、はんこへの愛が溢あふれていました。

・はみでた印の作例。細部に至るまで堀内さんの職人技が光ります
・構想から3年以上かけ、百人一首のはんこを全て作り上げました
・精密な作業が求められる『彫り』の作業の様子。10種類以上の印刀を駆使し丁寧に彫り上げます

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