◆11月9日(木)から11月15日(水)まで秋季全国火災予防運動を実施します!
この機会に防火への意識を高めましょう
■毎年900人前後の方が住宅火災の犠牲に
令和4年中の火災による死者数は1446人、うち922人が住宅火災による死者数であり、特に住宅火災で多くの犠牲者が発生しています(死者数は概数値)。
これらの火災による犠牲者を減らすためには、日頃から一人一人が生活の中で防火意識を高めることが大切です。
消防庁では、本年11月9日(木)から15日(水)まで(一部地域を除く)の7日間、秋季全国火災予防運動を実施します。今回の火災予防運動では、住宅用火災警報器の設置の徹底、適切な維持管理の必要性、方法等の具体的な広報および経年劣化した機器の交換の推進や、たばこ火災に係る注意喚起広報の実施をはじめとする「住宅防火対策の推進」などを重点目標として実施要綱に定めています。
住宅用火災警報器については、火災予防運動期間中に点検を実施し、故障・老朽化した機器を交換してください。
また、住宅用火災警報器の電池の寿命は10年といわれており、電子部品の劣化などによる故障のおそれもあるため、設置後10年を目安に本体の交換をしましょう。
《重点目標》
・放火火災防止対策の推進
・乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進
・住宅防火対策の推進
・多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底
・製品火災の発生防止に向けた取組の推進
・特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底
《住宅用火災警報器(住警器)の維持管理について》
●定期的な作動確認
点検ボタンを押すか点検ひもをひっぱり、定期的(※1)に作動確認をしましょう。
↓
作動確認をしても警報器に反応がなければ、本体の故障か電池切れです。(※2)警報器の本体または電池を交換しましょう。
●古くなったら交換
火災警報以外の警報が鳴った場合
↓
本体の故障か電池切れです。(※2)警報器本体を交換しましょう。
※1 住宅用火災警報器の電池の寿命の目安は約10年とされています。警報器の作動確認は、春秋の火災予防運動の時期に行うなど、定期的に実施してください。
※2 故障か電池切れか分からないときは、取扱説明書を確認するか、メーカーにお問い合わせください。
なお、電池切れと判明した警報器が設置から10年以上経過している場合は、本体内部の電子部品が劣化して火災を感知しなくなることが考えられるため、本体の交換を推奨しています。
■死者が発生した住宅火災について
住宅火災による死者数は、平成17年に1220人を記録して以降、令和元年(令和2年同数)まで継続して減少傾向にあります。しかし、年齢別に見ると、特に65歳以上の死者の割合が増加しており、ここ数年は住宅火災の死者のうち約7~8割は65歳以上の高齢者となっています。
出火原因では、たばこ、電気器具、ストーブの割合が多く、特に電気器具が原因の火災は増加傾向にあります。
時間帯別で死者の発生割合をみると、0時から6時までの時間帯で死者が多く発生しています。
また、死者の発生した要因では、約5割が逃げ遅れによる犠牲者です。一般的に逃げ遅れは「病気・身体不自由」や「熟睡」、「延焼拡大が想定より早かった」などにより発生します。その他、着衣着火による犠牲者も特に高齢で多く発生しています。
■住宅防火いのちを守る10のポイント
消防庁では住宅火災による死者の発生を防ぐため、多くの方に理解していただきやすいようにその対策をまとめた、「住宅防火 いのちを守る10のポイント」を作成しました。
◎住宅防火いのちを守る10のポイント
●4つの習慣
1.寝たばこは絶対にしない、させない。
2.ストーブの周りに燃えやすいものを置かない。
3.こんろを使うときは火のそばを離れない。
4.コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く。
●6つの対策
1.火災の発生を防ぐために、ストーブやこんろなどは安全装置の付いた機器を使用する。
2.火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する。
3.火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類およびカーテンは、防炎品を使用する。
4.火災を小さいうちに消すために、消火器などを設置し、使い方を確認しておく。
5.お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく。
6.防火防災訓練への参加、戸別訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う。
併せて、消防庁では火災予防啓発用の動画やチラシを作成し、消防庁ホームページに掲載しています。住宅火災からいのちを守るための対策の確認にお役立てください。
《2023年度全国統一防火標語》
火を消して
不安を消して
つなぐ未来
お問い合わせ先:消防庁ホームページ
「住宅防火 いのちを守る10のポイント~4つの習慣・6つの対策~」
【URL】https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/materials/
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