~社会環境の変化に対応する独立行政法人の取組~
◆独立行政法人とは、国の政策を実現するため、法律に基づいて設置されるものです。
◆現在、87の独立行政法人があり、社会環境の変化に対応しつつ、政策実施機能を最大化し、国民生活および社会経済に貢献することが求められます。
◆このような取組の推進に当たり、(1)独立行政法人評価制度委員会が独立行政法人のマネジメントに期待することおよびその実現を支えるために委員会が果たす役割等についてお伝えするとともに、(2)独立行政法人の業務運営を支える人材の確保・育成について、先進的な取組事例を基に、理事長等によるリーダーシップやマネジメントの在り方について議論を深めるため、今年1月29日に「独立行政法人シンポジウム」を開催しました。
【プログラム】
○基調講演
「独立行政法人のマネジメントに期待すること」
澤田道隆独立行政法人評価制度委員会委員長(花王(株)取締役会長(当時))
○パネルディスカッション
「法人の使命を果たすための人材の確保・育成の取組」
●基調講演「独立行政法人のマネジメントに期待すること」
澤田道隆独立行政法人評価制度委員会委員長(花王(株)取締役会長(当時))
◇独立行政法人内のマネジメント・内部統制の在り方への期待
・主務大臣が示す使命・ミッションを踏まえた法人自身のビジョンの確立
・法人の長によるトップマネジメントと監事機能を活用した内部統制
⇒職員に対しては、各法人が持つ長期的ビジョンと併せてメッセージを伝え、「大きく社会の役に立つ仕事を担っている」という「ワクワク感」を持って業務を遂行いただく環境を作ることが、今の時代の経営層には求められるのではないか。
◇目標管理を中心とした主務大臣によるガバナンスの在り方への期待
・将来的な法人のあるべき姿である使命等の提示
・独立行政法人とのコミュニケーションを重視したガバナンス
◇独立行政法人評価制度委員会(法人の中期目標、業績評価等をチェックする機関)における調査審議に当たっての基本的視座
・府省・法人横断的に求められる対応の促進・支援
・主務大臣と法人の両者の意識の共有に立脚した効果的なPDCAサイクルの実現
・法人の長等によるマネジメント・内部統制の改善を促進
↓
独立行政法人の政策実施機能の最大化の実現に向けて、 独立行政法人評価制度委員会が、積極的にサポート
・各法人の目標見直しの機会を中心に、主務省・法人に対するヒアリングなどを通じて、法人の将来像等について認識を共有、委員会の考えをフィードバック
・各主務省・法人が具体的に業務改善の参考となるよう、取組事例を積極的に収集・展開
・独立行政法人の業務管理・内部管理の共通的な方向性を提示
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