健康手帳

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■夏に気を付けたい食中毒
食事をした後におなかが痛くなり、何度も下痢が出たり嘔吐(おうと)したりすることがあります。これは食べたものが有害な細菌やウイルスで汚染されていたせいで起きる食中毒です。食中毒になったら下痢や嘔吐を止めるよりも、脱水症にならないよう水分補給することが重要です。食中毒の原因となる微生物の種類は、食事の内容や食事から発症までの時間によって推定できます。例えば生魚を食べた後に胃に強い痛みが生じた場合には、アニサキスという寄生虫を疑います。アニサキスは胃粘膜にもぐり込み胃に穴を開ける可能性があり、薬で治すことができないため、胃カメラで確認して虫体を取り除く必要があります。
食中毒の予防には、食べ物の衛生管理と共に、よく手を洗って日頃から清潔にしておくことが重要です。

前橋市医師会　本城　裕章