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[特集]身近に潜むキケンなハチ(1)

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群馬県千代田町

日本に生息するハチは、4,000種以上といわれています。人を刺すハチとして有名な「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」のほかにも、危険性の低い「クマバチ」「ドロバチ」「ハキリバチ」など、じつに多種多様なハチが生息しています。
ハチは種類によって性質や危険度が違います。もしも身近でハチを見かけたら、まずは種類を特定することが重要です。
今回の特集では、日本でよく見かけるハチの生態や見分けるポイントを写真付きで解説するとともに、遭遇したときの対処法を紹介します。

よく見かけるハチの特徴

■ハチの生態について
ハチの活動時期や時間帯は、ハチを駆除する際に考慮される大きな要素です。数が多い時期や、巣にハチがあまりいない時間帯などを把握しておくことで、効率的に駆除を行うことができます。また、家の庭などで見かけたときに、危険度はどれくらいなのか、どんな対処をすればよいかの判断基準にもなります。
そこでまずは、ハチの活動時期・時間帯についてご紹介します。
ハチが外を飛んでいるのを見かける時期は、3月〜11月頃。春先に女王バチが巣作りを始めて、夏までに働きバチを産卵しながら巣を大きくしていきます。
巣が最も大きくなる夏以降には繁殖期が始まります。繁殖を終えて新しい女王バチが誕生したら、巣は放棄されてほとんどのハチは冬になる前に活動を終えます。
スズメバチはもともと気性の荒い性質をもつハチですが、繁殖期はさらに攻撃的になります。
攻撃的な時期の中でも、秋口はとくに注意が必要です。秋口には、繁殖に必要なオスや、新しい女王が産まれます。それを育てるために大量の餌が必要になるにもかかわらず、餌となる昆虫が減ってくるため気が立っていて、非常に凶暴になっているので注意しましょう。
また、オオスズメバチが狩りでほかのハチの巣を襲うことがあり、他の種類のスズメバチも警戒心が高くなっています。この時期のスズメバチの巣には、極力近づかないようにしましょう。
ハチの活動する時間帯は日中で、日没後は巣に戻って休んでいます。巣を取り除くなら夜の方が効果的です。しかし、モンスズメバチの様に夜間でも活動する種もいるので注意が必要です。

■スズメバチの危険性
◇ハチの中でも特に危険なスズメバチ。アナフィラキシーショックによる死亡例も。
20年近くスズメバチを駆除してきましたが、本当に危険なハチです。一度、スズメバチに刺されたことがあり、体中にアレルギー反応が出ました。病院で注射をしましたが、回復までに5日以上かかりました。ミツバチの飼育をしていますが、小さなハチでも馬鹿にできません。刺されるとかなり腫れることがあり、友人にいたっては目の周りを刺されてしまい、目が開かなくなるほど腫れました。
よく親子でカブトムシを採りに行き、親の方が刺されるという話を聞きます。
大人は身体が大きいので標的になりやすいです。特にスズメバチは、黒っぽい服装や頭を狙ってくることが多いので注意しましょう。およそ5メートルの範囲に近づくとかなり危険です。もし、鉢合わせしたら急に逃げたり振り払うと刺されるので、慌てずに頭を下げゆっくりと後に下がり離れるようにしてください。
この地域でよく見かけるのはキイロスズメバチです。他のスズメバチは10月頃に活動を終えるのに対して、11月頃まで活動します。キイロスズメバチは、こちらが刺激をしなくても積極的に襲ってくるので、特に危険です。

スズメバチの一生

■ハチを駆除するこれからの季節は特に注意
今年は既に50件以上の駆除依頼を受けています。10月以降スズメバチは巣が大きくなってきて、数も多くなります。来年の女王バチが誕生する時期なので、働きバチたちが必死に育て守っています。誰かが近づくと巣を狙われているのでは?と思い、攻撃的になります。庭木の手入れなどをする時には事前に巣が無いことを十分確認してください。
4月から5月頃の小さな巣ですと、一般の方がハチの殺虫剤を使用して駆除することはできますが、これからの時期は危険性が高いので、駆除業者に依頼することをオススメします。

ハチによる年齢階層別死亡者数

厚生労働省人口動態調査による

■スズメバチに襲われた
数年前の8月、地区の公民館で除草作業をしていた時のことです。植込みの下の草を刈り取ろうとした途端、何かにぶつかった感触がありました。その直後、スズチが一斉に襲ってきて、何がなんだかわからないまま左腕を4ヵ所も刺されてしまいました。今まで感じたことのない火で炙った針を突き刺されたような激痛でした。水道水で傷口を洗い流し、救急車で病院に向かいました。医師からは15~20分位で強いアレルギー反応を起こす人が多いと聞きました。
その後2、3日経った辺りで手が浮むく腫んで、いつもしている時計を付けられなくなるほど腫れました。腫れている時は常に熱をもっている状態で、腫れが引いた後に、強いかゆみを感じたのを覚えています。
全体的に症状が回復するまで10日間ほどかかりました。2回目以降は強いアレルギー反応があると聞いたので、特に気を付けています。

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