■梅雨を彩るアジサイの花
アジサイは梅雨の季節の代表的な花木で、かすみがうら市の花にもなっています。小さなものが集まることを表す「集(あづ)」と、真っ青を表す「真藍(さあい)」を合わせた「あづさあい(集真藍)」が名前の由来といわれています。アジサイは土の質が酸性なら青、アルカリ性なら赤に変化することは知られています。日本の土地は弱酸性から酸性で、青色の花が多く見られます。アジサイにはさまざまな品種がありますが、その元は、日本特産の野生種「ガクアジサイ」であるといわれています。ガクアジサイは、小さな両性花のまわりを大きな装飾花がとり囲んでいるのが特徴ですが、大きな装飾花だけに変化したものを「手まり型」と呼び、観賞用の花木として多くの品種が作り出されました。特にヨーロッパでは、日本のアジサイは「東洋のバラ」と呼ばれ、盛んに品種改良がされてきました。
7月はアジサイの剪定(せんてい)時期。来年の花つきをよくするために必要です。花のすぐ下にある葉から数えて2、3段下の葉の上をはさんで剪定します。花がまだきれいなら、水鉢に浮かべて飾るのも風情があります。また、アジサイは剪定した枝葉で挿し木も簡単にできますが、品種登録されているものは許可なく増やすことができないためご注意ください。
問合せ:雪入ふれあいの里公園ネイチャーセンター
【電話】0299-59-7000
※来月は、かすみがうら市水族館によるコラムを掲載予定
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