『子宮頸がんを予防しましょう』
子宮は洋ナシを逆さにしたような形をしていて、上部の膨らんだ部分(体部)にできるがんを「体がん」、下の子宮入り口部分(頸部)にできるがんを「頸がん」といいます。
子宮頸がんは、子宮がんの約7割を占めます。国内でも毎年約10,000人の女性が子宮頸がんと診断され、約3,000人が命を落としていると報告されています。年齢別で見ると最近は、20~30歳代の若い女性が増えており、30歳代後半がピークとなっています。
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることが分かっています。
◆子宮頸がんワクチン
HPVの感染を予防することにより、がんの発症を防ぐワクチンが開発されており、小学校6年から高校1年生相当の女子を対象に定期接種が実施されています。このワクチン接種により、約60~70%を感染予防できるといわれています。
◆子宮頸がん検診
20歳以上の女性の方が対象です。HPVワクチンを接種した方も、子宮頸がん検診を受けることが奨められています。
子宮頸がんは、早期がんのうちに治療すれば治癒率は高く、子宮を温存できる可能性も十分にあります。
子宮頸がんの予防には、HPVワクチンによる一次予防が大切であり、次に検診で早期発見、早期治療を受けること(二次予防)が重要です。
対象年齢になったら、ワクチン接種とがん検診の受診をお願いします。
(健康福祉課 保健師)
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