町民の皆さまをご紹介していきます!
■爲我井壽一(ためがいひさかず)さん(西大山)
令和4年3月まで秋田大学で准教授として教鞭を執り、今年度は新規こうみんかん定期講座「声楽」を開講します。
Q.声楽を始めたきっかけは?
A.小学1年生の時に、担任の先生からすすめられて音楽教室に通い始めたことです。当初はオルガンやピアノを習っていて、声楽は高校生の時から専門的に学び始めました。
Q.これまでの出来事で印象に残っていることは?
A.秋田大学で公開講座を開いた時に、とある高齢の女性の方から「私は歌うのは得意じゃないんだけど、講座を見に来てもいい?」と聞かれ、話を聞くとその方は一人暮らしで3日間も誰とも話していなかったそうです。そこで私の講座を見に来てみたら、皆が楽しそうに歌っていて見るだけで元気が出た、と言われました。誰かが喜んだり楽しんだりすることは、それが別の誰かの生きる楽しさになる可能性があることに気づきました。高齢社会における社会貢献の在り方についても考えさせられた一件でした。
Q.今後の展望は?
A.専門的な声楽学習においては「自分自身の体が楽器」であるため、発声法・歌唱法等の知識や技術の修得が重要となります。一方、学校教育の音楽では、人々が社会生活をおくるために必要とされる豊かな「情操」や「感性」の育成が目標となります。今回の声楽講座は生涯学習ですから、受講者の方が「歌うことの学びと楽しさ」を体験し、心が明るく楽しく元気になれるようなものにしたいと考えています。今後は音楽活動や声楽指導を展開しながら、八千代町や町民の皆さんに貢献していきたいですね。
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