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自治体の皆さまへ

シリーズまち・ひと・しごと #53(1)

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茨城県利根町

■どの世代も楽しめる場所に
とねマルシェ運営代表
大久保めぐみさん

今月の「シリーズまち・ひと・しごと」は、リラクゼーションのお店「癒処 揉み家」の店主、そして「とねマルシェ」の代表も務める大久保めぐみさんにお話を伺いました。

▽「癒処 揉み家」の開業
大久保さんが経営するリラクゼーションサロン「癒処 揉み家」は、機械は使わず、「揉みほぐし」にこだわったお店です。マッサージが症状改善のために行う治療行為であるのに対し、リラクゼーションは心身の癒しを得るために行うもので、副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えるなど、精神面はもちろんのこと、血行促進によるむくみや体のコリの軽減といった健康面でのメリットがあります。
特に、揉みほぐしは、筋肉をほぐし血行改善を目的に行われる施術で、疲労回復やストレス改善、体が軽く感じるなどの効果が期待できます。
「独身の頃から、温浴施設でリラクゼーションの仕事をしていて、ストレスを抱えて癒しを求めてくるお客様が多いなと感じていました。子どもが小さかった時は、育児で働きに出るのが難しくてしばらく仕事から離れていた時期もありましたが、この仕事なら子育てしながら家でもできるかなと思って、『ストレスから解放される癒しのお部屋』をコンセプトにしたサロンを始めることにしました」
そう話す大久保さんが、自宅の一室を改修して「癒処 揉み家」を開業したのは、今から6年前。
今では、幅広い世代のお客様が、町内外から足を運ぶリピーターの多いお店となりました。お客様の中には、大久保さんとの会話を楽しみに来店される方も多く、日常生活のストレスから解放される。そんな癒しの空間となっています。

・癒処 揉み家
時間:月~金10時~17時
【電話】050-1078-6856
女性専用

▽「とねマルシェ」の立ち上げ
大久保さんには、「癒処 揉み家」の店主のほかに、「とねマルシェ」の運営代表という、もう一つの顔があります。
とねマルシェを立ち上げたきっかけについて、大久保さんは、「今から9年半前に牛久市から利根町へ越してきて、6年前に『癒処 揉み家』をオープンするとき、利根町のことをもっとよく知りたいと思って、役場の窓口に並んでいたパンフレットを、片っ端から読んでみました。その時に『高齢化』、『過疎』というキーワードが目に留まって、この町の現状を知り、何か自分でも『まちおこし』ができないものかと考えました」
まちおこしといっても、最初はまだ、ぼんやりとしたイメージしかなかったそうですが、周囲の人たちからたくさんの助言をもらううちに、「小さな子どもからおじいちゃんおばあちゃん世代までが、一緒に楽しめて笑って過ごせる場所づくりができないか…」との想いが強くなり、保育園で知り合ったママ友を中心に有志を集めて実行委員会を結成。マルシェの企画書を作り、それを持って町長とのランチミーティングに参加しました。
そこで「過疎の町を元気にしたい。将来を担う子どもたちに、この町を好きになってもらいたい。そんな想いを込めて、マルシェを開催したい」と伝えたところ、町長から、「それなら、役場の1階で開催している野菜直売会の日に開催してみてはどうか。一緒に盛り上げてほしい」との回答をいただき、その年の11月に、第1回目の「とねマルシェ」開催が実現することになりました。
こうして開催が決まった「第1回とねマルシェ」は、知り合いに声を掛けるなどして出店者を募り、5店舗からの小さなスタートとなりましたが、当日は多くの来場者があり、イベントが終わったあとには「次はいつ開催するの?」と、次回の開催を期待する声が多く聞かれたそうです。
「開催場所は、最初から、町民みんなが知っている場所『役場』にこだわっていました。初開催の準備はとても大変だったけど、終わったあとは、気持ちがすぐに次の開催に向かっていました」と当時を振り返る大久保さん。こうして、今では50店以上の出店者が集まる人気イベント「とねマルシェ」が誕生しました。

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