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自治体の皆さまへ

シリーズまち・ひと・しごと #53(2)

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茨城県利根町

▽人とのつながり
2回目の開催からは、出店者集めにとても苦労したという大久保さんですが、SNSを活用したり、自ら町外のマルシェに出店するなど、人脈作りを始めました。また、幅広い世代の人にマルシェのことを知ってもらうため、町内のいろいろなところに顔を出すことも意識していたそうです。こうした行動が実を結び、徐々に出店者が増え、最近では、SNSで出店者を募集すると、申込みが殺到して3日で募集を締め切ることもあるとのこと。
「新型コロナウイルスの影響で、開催できない時期もありましたが、回を重ねるうちに、町内外から出店者が徐々に増えていきました。一番の転機だったのは、役場で開催された『1回目のトネマチ冬まつり』に参加させていただいたことです。そこからすごく認知度が上がりました。初めて来場してくれる方や、遠方から足を運んでくれるお客様もたくさんいて、みんながすごく楽しそうにしているところを見ると、とても嬉しくなります」
とねマルシェを立ち上げて5年。規模を大きくしながらここまで続けられた理由について、「利根町商工会女性部の先輩たちの応援や、一緒に運営している実行委員会の力がすごく大きいです。あとは、何より自分自身が『大変』よりも『楽しい』という気持ちが強いので続けてこられたと思っています。イベントって、ちょっと日常の雰囲気と変わりますよね。大人だから普段我慢している部分も、イベントの時には、ちょっと出してもいいかな…って、そういう楽しさがあります」と大久保さんはいいます。

▽子どもたちが誇れる町にしたい
今では、50店以上の出店者が集まり、町内だけでなく近隣市町にも定着してきた「とねマルシェ」のコンセプトは、最初からブレることなく「まちおこし」。
「町を盛り上げたいという気持ちを持った方々と、これまで広げてきた輪を、さらに広げていければいいなと思っています。あとは、世代交代したときに、私の描いたビジョンとは違うものになるかもしれませんが、それに向かって走れる人たちがもっとたくさん出てきてくれたら嬉しいです。私は、利根町で生まれ育っていないけど、ここで生まれた子どもたちにとっては、利根町が地元。子どもたちが大人になったとき、自分の住んでいる町を誇れる町だなって思ってほしいです」という大久保さんの根底には、まちおこしへの強い想いがありました。
本業の「癒処 揉み家」と「とねマルシェ」の代表、二足のわらじを履いてエネルギッシュに活動する大久保さん。これからも、たくさんの人々に癒しと元気を与えてくれることを期待しています。

■5th Anniversary
vol.22 とねマルシェ
開催日時:令和5年10月22日(日)9:30~16:00
※雨天決行・荒天中止
開催場所:利根町文化センター駐車場
第22回目となるとねマルシェは、ハロウィンをテーマに、10月22日(日)利根町文化センター駐車場で開催予定です。5周年記念も兼ねて、子どもから大人まで、どの世代も一緒に楽しめる楽しいコンテンツをたくさん用意しているそうです。ぜひ、ご来場ください。

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