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【特集】永井路子さんをしのんで 1

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茨城県古河市

■女性の役割に光を当てた歴史小説家
古河ゆかりの直木賞作家で、古河市名誉市民・古河大使でもあった永井路子(本名:黒板擴子(ひろこ))さん。20年余りを古河で過ごした後も、出版やテレビ・ラジオのコメンテーターの活動を通じて古河をPRし、市の名声を全国的に高めていただきました。
そのほか、古河歴史博物館や古河文学館等の開館の際に多額の寄付や2万点以上にのぼる肉筆原稿、執筆資料・蔵書等を寄贈し、市内中学校等の校歌策定における助言協力を行うなど市の教育・文化面でもご尽力いただきました。
郷里を離れてなお、愛情を注いでくださった永井さんの一生を振り返るとともに、功績や作品について紹介していきます。

■永井路子略年譜
・0歳 大正14年
3月31日、東京市本郷区弥生町に生まれ、程なく古河に移る

・6歳 昭和6年
古河女子尋常高等小学校入学(現:古河第一小学校)

・12歳 昭和12年
茨城県立古河高等女学校入学(現:古河第二高等学校)

・16歳 昭和16年
東京女子大学国語専攻部入学。在学中の愛読書は『万葉集』

・19歳 昭和19年
東京女子大学国語専攻部卒業

・22歳 昭和22年
東京大学経済学部の聴講生となり日本経済史を学ぶ

・24歳 昭和24年
東京大学聴講生の時に知り合った黒板伸夫氏と結婚。小学館に入社、創刊準備中の『女学生の友』の編集に携わる

・33歳 昭和33年
筆名永井路子を使い始める

・36歳 昭和36年
『オール讀物』4月号に発表した『青苔記(せいたいき)』が第45回直木賞候補に選ばれたのを機に小学館を退社

・39歳 昭和39年
同人誌『近代説話』に掲載した『悪禅師(あくぜんじ)』『黒雪賦(くせっぷ)』『いもうと』に『覇樹(はじゅ)』を書き加え『炎環(えんかん)』と題して出版。この作品で第52回直木賞を受賞

・54歳 昭和54年
『炎環』『北条政子』『つわものの賦(ふ)』『相模のもののふたち』などを原作に、NHK大河ドラマ「草燃える」放映

・57歳 昭和57年
『氷輪』で第21回女流文学賞を受賞

・72歳 平成9年
『山霧』『元就、そして女たち』を原作に、NHK大河ドラマ「毛利元就」放映。NHK放送文化賞受賞。茨城県特別功績章受章

・73歳 平成10年
永井路子さんの蔵書を中核資料として、古河文学館開館

・78歳 平成15年
古河市名誉市民となる。10月、古河文学館にて特別展「永井路子展」開催。特別展開催に合わせ、永井路子旧宅を修復し一般公開開始

・82歳 平成19年
初代古河大使に就任

・84歳 平成21年
『岩倉具視(いわくらともみ)ー言葉の皮を剥むきながら』で第50回毎日芸術賞を受賞

・97歳 令和5年
1月27日、逝去

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