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『ARCUS』現在のアート・芸術文化を守谷から。

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茨城県守谷市

■アーカス滞在後のアーティストたちのその後の活動
アーカスでの滞在制作を終えたアーティストたち。「帰国後はどうしているの?」「元気にしているのかしら?」と市民の皆さんからご質問をいただくことがあります。今回は2022年度レジデント・アーティストのアリー・ツボタ(米国)、梶原瑞生(かじはらみずき)、マリョライン・ファン・デル・ロー(オランダ)のその後の活動をお知らせしたいと思います。
まずアリー・ツボタ。アメリカのフィラデルフィアにある現代写真を取り扱うギャラリー、TILT Institute for the Contemporary Imageで4月から6月まで個展をしました。展示した作品は、アーカス滞在中に制作した《Dead Letter Room》のシリーズを発展させたもの。そして、アメリカで狭き門として名高いアーティスト・イン・レジデンスプログラム、Headlands Center for the Artsへの参加が決まり、7月から約1カ月間滞在制作をします。アーカスで種をまいて芽を出した作品が、どのように育っていくか、楽しみですね。
梶原瑞生は、京都のKIKAギャラリーにて、2月にレジデンスプログラムの成果報告展を開催しました。アーカス滞在中に『磯節』をリサーチし、自作の民謡《茨城さすらい夜曲》のレコードをつくった梶原。報告展では、レコードの公開だけでなく、京都大学大学院の博士課程に在籍する研究者、高橋泰子(たかはしやすこ)氏を招いて対談し、ワークショップを行いました。
マリョライン・ファン・デル・ローは、アーカス滞在中に桂の木にまつわるプロジェクトを1冊の本にまとめました。書籍《Katsura Hito》のオランダでの先行発売を記念し、マーストリヒトにある書店Limestone Booksにて、アーティストトークを3月に行いました。
彼女たちが守谷を離れて早7カ月。私たちスタッフにとって、100日間という長いようで短いレジデンス期間は、制作のコーディネートやサポートだけでなく、意見交換や話し合いを重ねながらアーティスト一人一人と向き合った濃い時間でもありました。アーカスで得た経験を元に、それぞれが世界各地で活躍する姿に私たちは心を打たれ、元気をもらいます。そして、これからも彼女たちの活動を見守っていきたいと思います。

問合先:アーカススタジオ(もりや学びの里内)
【電話】46-2600 (10:00~18:00)
【メール】arcus@arcus-project.com

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