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自治体の皆さまへ

防災の専門家 危機管理監に聞く!!

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茨城県常総市

「命」を守る備え! ~自主防災組織結成のススメ~
●自主防災組織で災害に備える
市では、自然災害時(地震・風水害)の備えとして、地域住民が家族や地域の命を守るための「共助」を生かす自主防災組織の結成を推奨しています。
防災の基本理念として、「自助」は自分の命は自分で守る。しかし、ひとりでできることには限度があります。また、「公助」は国・県・市による救助等ですけれども、広域的な災害では道路崩壊や渋滞などですぐに助けてくれるとは限りません。
平成7年に発生した阪神・淡路大震災では、倒壊家屋により閉じ込められた方が約3,500名いました。その被災者をだれが救出したかというと、消防・警察・自衛隊によって救助された方が約2割で、ほかの8割の方は地域の住民によって救助されました。
このことは、日常の地域のつながりや頼れる地域住民の存在があったからだと考えています。
自主防災組織は、地域のつながりによって、迅速な対応や、優しいきめ細やかな対応、そして絆による対応ができ、家族や地域の命を守ることができる重要な組織であると考えています。

●自主防災組織に期待する役割
現在、本市では小学校区単位での自主防災組織の結成を進めております。
自主防災組織に期待する役割として大切なことが3つあります。
1つ目は迅速な連絡体制の確立になりますが、小学校区内には様々な団体が活動しており、小学校区単位で自主防災組織の結成をすることにより、各団体からの情報を地域全体で共有することができます。
2つ目は地域の防災力の強化になりますが、消火活動や要配慮者の救助・避難、避難所の設営・運営、公助機関との連携などのほか、災害時を想定した、各種訓練への参加により、地域の防災力の強化になります。
3つ目は避難行動要支援者の安全確保です。
地域の連絡体制の強化と防災力の強化により、高齢者・障がい者・妊婦・乳幼児など、災害時に自力での避難が困難な方の支援を行うことができ、逃げ遅れ者をなくすことが期待されます。
異常気象による「風水害」や高確率で発生が予測されている「地震災害」などの備えとして、自主防災組織の重要性をご理解いただき、自主防災組織の結成促進にご協力をお願いします。

常総市危機管理監 鈴木美知夫

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