■自宅を売っても住み続けられる?リースバックは慎重に検討して!
▽事例
4年前、所有していたマンションを売って、そのまま賃貸でそこに住み続けられる契約をした。売却金額は1千万円で、家賃は月額9万5千円。当時の月収は、夫と私の年金で25万円以上あったが、しばらくして夫が亡くなり、年金が減って家賃の支払いが遅れるようになった。集金人から催促され、事情を話すと「払わないなら出て行ってもらう」と言われた。
▽トラブルにあわないために
・自宅を不動産業者に売却して代金を受け取り、同時に賃貸借契約を結んで、その後は家賃を払いながら同じ家に住み続ける「リースバック」という不動産取引があります。
・リースバックで結んだ賃貸借契約は、期間が定められる場合も多く、ずっと住み続けられる保証はありません。家賃が相場より高額に設定されたり、契約更新時に家賃が値上げされることもあります。また、経済的事情の変化により支払えなくなる事態が生じる場合もあります。
・自宅の売却はクーリング・オフができず、契約成立後は、無条件で解除できません。デメリットやしくみをよく理解して慎重に考えましょう。
・不動産取引は複雑です。契約する前に家族など信頼できる方に相談し、一人で対応しないようにしましょう。
・不安なときや困ったときは、消費生活センターにご相談ください。
問合せ:市消費生活センター(市民協働推進課内)
【電話】70-1322
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