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特集 私たちが伝えたい、五島市への思い 五島市中学生議会(1)

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長崎県五島市

8月7日、市役所議場で五島市中学生議会を開催し、市内の中学生19人が議員として参加。五島市に暮らす中学生ならではの切り口で、市政に対する率直な思いなどを発表・質問し、市長や市幹部職員と議論を交わしました。

■意見表明(抜粋)
▽五島の魅力を発信し、世界に誇れる“しま”になるために
私たちが住む五島市には、美しく豊かな自然、美味しい食べ物、歴史ある文化や建物、人々の温かさなど、世界に誇れる魅力がたくさんあります。今日の「中学生議会」への参加をきっかけとして、「五島の魅力を発信し、世界に誇れる“しま”になるために」できることについて考え、意見を出し合いました。
出し合った意見を踏まえて、これから私たちは、次のことに取り組みます。
1 地域の文化や伝統に誇りを持って、魅力をアピールしていきます。
1 五島市の行事に進んで参加し、私自身が五島の良さを深く理解します。
1 SNSを活用し、五島の魅力を島外の人にも伝えていきます。
1 島民全員で自然環境の保全に取り組み、島の美しい景観を守っていきます。
1 未来の五島市が活性化するよう、五島ならではの仕事を調べ、発信します。
以上のことを約束し、五島が世界に誇れる“しま”になることを願い、意見表明とします。
令和5年8月7日 五島市中学生議会

■市政一般質問(抜粋)
▽奈留中学校
奈留〜福江間、福江〜長崎間の船に関して、乗り継ぎがしやすいように時間帯を変更できないか。
答:令和7年4月に就航予定の新しい船の建造計画を立てる際、船のダイヤ変更の検討を行った。
例えば、12時55分福江港着のジェットフォイルと13時福江港発のフェリーオーシャンは、乗り継ぎ時間が5分しかないが、フェリーオーシャンの出発を10分遅らせた場合、若松港で折り返して福江港に帰って来る時間が16時50分になり、福江港を出発するフェリーに間に合わなくなる。どこかを解決しようとすると、別のどこかで乗り継ぎができなくなり、根本的な問題の解決には至らなかった。なお、13時発のフェリーオーシャンは、乗り継ぎ時間が短いことから、
船の中でもチケットを販売している。

▽岐宿中学校
五島市の人口推移のグラフは著しく右下がりになっている。少子高齢化の対策として、どのような取組をしているか。
答:生まれる子どもを増やす対策、元気に長生きしてもらう対策、一旦五島を出た若者や五島に興味がある方に帰ってきてもらう、移住してもらう対策に力を入れている。特に生まれる子どもを増やす対策は、これまで、結婚や出産を望む人の希望がかなえられるよう、出会い、結婚、出産、子育てを切れ目なく支援し、子どもを産み、育てやすい環境づくりに努めている。出産・子育て支援は、不妊治療や妊婦健診、育児相談など、子どもの健やかな成長、発達へきめ細かな支援を実施している。
今後も国や県と一緒に、安心して子育てがしやすいまちづくりになるよう努めていきたい。

▽奥浦中学校
SNSが普及している中、動画サイトなどで五島市のPRを見たことがない。CMでPRすると、誰にでも目にしてもらえるのでは。
答:現在、連続テレビ小説「舞いあがれ!」やドラマ「ばらかもん」の放送などで多くの方に五島市を知ってもらっている。
そのような中、昨年度は知名度を上げるためにSNSなどの動画サイトを活用してPRを実施。ユーチューブの動画再生前やインスタグラムなどの広告枠に市のイベントや観光地などを表示し、五島市を知ってもらう取組を行った。ただ、人口の多い関東や関西地区を対象に広告掲載を行ったため、五島市では見ることができなかった。
これからも五島市のことを知ってもらうために、SNSやテレビなどのさまざまな媒体を活用しPRに努めていきたい。

▽三井楽中学校
五島市内に大学がないため、大学進学のためには島外へ出るしかない現状がある。大学を新設することで、五島の人はもちろん、島外から学びに来る人も増え、五島に住む若者が増えるのでは。
答:皆さんが生まれた平成20年、今から15年前の五島市の出生数は271人だったが、令和4年の出生数は173人と、少子化が急激に進んでいる。これは、全国的に同じ状況であり、現在存在する大学の運営も今後ますます厳しくなっていく。このような中で、新たな大学を設置すること、大学を維持運営すること、さらに学生を確保することは厳しいと考えている。
皆さんが大学へ進学して勉強してきた後に帰って来やすくするため、企業誘致や雇用を増やして就職先の確保に努めていきたい。

▽鶴南特別支援学校五島分校
五島市の住民の快適で充実した暮らしのために、商業施設を誘致してほしい。
答:若い皆さんにとって大型商業施設は非常に魅力的であると考える。しかし、大型商業施設の運営は、多くの利用客と高い売上の確保がなければ、続けていくことは難しい。以前、有名なファストフードのチェーン店が市内にあったが、利用客が少ないなどの理由から撤退した。
また、大型商業施設の進出は、今五島にあるお店にも大きな影響がある。大型商業施設ができることで、利用客がそちらに集中し、お店を経営し続けることが難しくなってしまうかもしれない。
よって大型商業施設を誘致するよりも、今あるお店を活性化させるための支援を行っていきたいと考えている。

▽富江中学校
バスや船、飛行機の運賃の高騰、少ない便数は島民の移動手段の面で大きな問題。運賃の引き下げ、便の増加で観光客の増加につなげられないか。
答:燃料費が高いことや利用者が少ないことから、五島市のような離島のバス運賃は本土より高い状況にある。
現在、船や航空機については、五島市民は島民カードによって安く乗ることができる。また、本土へ進学した大学生なども、準島民カードを使うことで安く乗ることができる。
五島市では、観光客などの島外に住む人も、島民と同じ料金で船や飛行機を利用できるよう、島民カードの利用拡大を国にお願いをしている。そうすれば、もっと多くの人が五島に来てくれて、利用客の増加につながり、便数を増やすことも可能になると考えている。

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