※Parolaは「言葉または保証」という意味
■世界の終わりのわけじゃないからね世界の終わりと比較するイタリア人
あと少しで1年が終わるころで、皆さんもそろそろ年末の準備でバタバタしているでしょう。私も最近忙しくて、両親と電話した時、年末までに終えないといけない事業の話ばかりしてしまいます。そこで、息子のことが心配になった母は「まぁ、別に終わらなくても世界の終わりのわけじゃないからね」と言い出しました。
イタリア人はこの言葉を「完璧ではなくてもいいから、そこまで焦らなくてもいい」という意味で使います。これは日本人にとって完全に怠け者の言い訳に聞こえますが、以下の例で皆さんにこの考えの魅力に目覚めていただければと思います。
例えば、冷蔵庫にいくつかの材料が残っていますが、とても美味しい料理を作るのに、まぁまぁ遠いスーパーで買い物をしないといけません。「世界の終わりのわけじゃないからね」という考えで、イタリア人はよく冷蔵庫に余った物で簡単なものを作ります。つまり、とても美味しい物ではなくても、簡単に作れる物の方が気軽にできて、リラックスできます。逆に、バタバタして、スーパーから帰ってきて作ったら、ずっと時間かかりますし、疲れで料理の美味しさも味わえなくなると思われています。
もう一つの例を挙げます。イタリアではローマやフィレンツェなどのような有名な観光地が多いですが、イタリア人はよく休みの日に小さな町の方を好みます。小さな町は簡単にその観光地に負けますが、「こんな人混みであの観光地を見なくても、世界の終わりのわけではないから」、大多数のイタリア人は穴場の方で過ごすことになります。
誰でもいつでも完璧を目指すべきと思いますが、たまにアクセルから足を引いて、ゆっくりすることはいいことです。マニュアル車でも、もっと高いギアを入れるのに、一回アクセルから足を外さないといけません。一気にトップを目指さなくても、世界の終わりのわけではありませんから。
皆さん、とにかく年末までしないといけないことを無事に終え、来年を絶好調で始められるように、休める時にしっかり休みましょう。そして、お休みの日にボサボサの髪の毛を見かけたら、お気軽に「エマ!」と声をかけてください!
▽イタリアの中学生とネットで交流してみませんか?
イタリア語では、初対面で会う人に対して「Piacere(ピアチェーレ)!」(会えて嬉しいです!)と言います。
今回は、友好都市のイタリアのキエーティ市のキアリーニ中学校との交流学習「Piacere!!」を開催します。イタリアについて楽しく調べて、キエーティ市の中学生とPiacereしてみませんか?
日時:
・12月9日(土)、令和6年1月13日(土)午前10時~正午
・2月10日(土)午後4時~6時
※ネット交流の日
内容:グループワークで、友好都市のキエーティ市について調べ学習し、イタリアの中学生とインターネットで交流と発表します。
場所:西有家総合学習センターカムス
※2月10日のみ市役所西有家庁舎
対象:市内の小学校5年生~高校3年生
料金:無料
定員:20人(先着順)
締切り:12月1日(金)
申込み:市LINE、電話または必要事項(住所・氏名・電話番号)を記載の上、FAX、Eメールで申し込んでください。
問合せ:地域づくり課(西有家庁舎)
【電話】73-6631【FAX】82-3086【メール】cir@minami-shimabara.jp
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