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自治体の皆さまへ

謹賀新年 新年のごあいさつ(2)

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長崎県対馬市

対馬市議会議長 初村 久藏

新年あけましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、ご健勝で希望に満ちた新春をご家族おそろいでお迎えのことと心からお喜び申し上げます。令和6年の年頭にあたり市議会を代表いたしまして、ここに謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
市民の皆様には、日ごろから市議会に対しまして、温かいご理解とご協力を賜り、心から厚くお礼申し上げます。
2023年を振り返ってみますと、大リーグ大谷翔平選手の日本人初のホームラン王とリーグMVP受賞、将棋界では藤井聡太さんの前人未到の八冠達成もさることながら、対馬出身の佐々木大地7段の棋聖戦、王位戦のタイトル挑戦は大変誇らしく思いました。日本球界では、新語・流行語大賞にも選出された「アレ」、阪神タイガースの38年ぶりの日本一などが鮮明に思い出されます。
また、2020年から全世界で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の5類への移行により、コロナ禍の非日常生活から日常生活への転換の年となりました。加えてウクライナ情勢などによる世界的物流の混乱や原油価格高騰、円安などにより、食料品価格などの値上げのニュースが連日のように報道され、私たち消費者の家計に今もなお大きな影響を与え続けています。そういった大きな時代の変化の一方で、気候変動の影響による記録的な猛暑の夏を経験した1年でもありました。
本市では、対馬-釡山間の国際航路が再開され、市内各所で多くの韓国人観光客の姿を見かけるようになり、コロナ禍で中止となっていた国境マラソンIN対馬、対馬厳原港まつりなどの大きなイベントなども開催され、ポストコロナへの変化を実感したところでありました。
また、高レベル放射性廃棄物最終処分に係る文献調査受け入れに関する請願審査については、対馬市民はもとより全国から対馬市議会への注目を集め、多くの市民を巻き込んだ論争となりました。最終的には、比田勝市長が「文献調査を受け入れない」との重い決断に至りましたが、今回の論争を一刻も早く解消し、市民・行政・議会が対馬市の将来に向けて一致団結することを強く願うものであります。
一方で、私たち議会自身も変わっていかなければならないということは言うまでもありません。市議会では、令和5年第3回定例会において議員定数調査特別委員会を設置し、議員定数についての調査、研究に取り組んでおり、市民の皆様からのアンケートなどのご意見を伺いながら、次期改選期の議員定数を決定してまいりたいと考えております。また、本市を含めた有人国境離島地域の航路・航空路運賃の低廉化などを実現している10年間の時限立法で成立した有人国境離島法についても、期限が残すところ3年余りとなるため、長崎県及び関係市町と連携し、国に対して有人国境離島法延長の要望活動を強く推進していく所存であります。
さて、本年3月には本市の舵取り役を決定する対馬市長選挙、4月には平成の大合併から20年目の節目となる市政20周年記念事業も予定されているところでありますが、急速に進む少子高齢化、過疎・人口減少対策、農林水産業の活性化対策、有害鳥獣の被害対策など、本市にとって待ったなしの課題が山積しております。
市議会といたしましても、これらの山積する課題などの解決に向けて、まちづくりの主役は市民の皆様であることを第一に考え、対馬市の将来像であります「自立と循環の宝の島対馬」の実現と、誰一人取り残されることなく、いつまでも安心安全で住み続けられる島を目指して、議員一同、市民皆様の信頼と負託に応えられるよう、全身全霊で取り組んでまいる所存であります。
結びに、対馬市の輝かしい未来を願いつつ、皆様のご健勝とご繁栄と新しい年が穏やかな年となることを心からお祈り申し上げまして、年頭のごあいさつといたします。

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