5月15日、消防や警察、報道関係者など約80人が参加し、平成新山防災視察登山が実施されました。
防災登山は、島原市と九州大学地震火山観測研究センターが、平成新山の状態を確認するため、毎年、春と秋に実施しています。
(写真)5月15日にドローンで撮影した溶岩ドーム
山頂付近を調査する九州大学の松島健(まつしま・たけし)教授
山頂付近を調査した九州大学の松島健教授は「噴気の温度はここ10年、およそ90度。火山活動は落ち着いていてマグマ噴火の兆候は見られない。しかし、岩にはひび割れがありもろくなっているため地震や水蒸気爆発に伴う崩落には引き続き注意が必要。活火山であることに留意してほしい」と話していました。
また、溶岩ドームを24時間、監視・観測している雲仙砂防管理センターによると、溶岩ドームは、平成9年の観測開始から25年間で(令和5年1月時点)東南東へ約1.42m(約5.6cm/年)移動していて、移動速度は、これまでと変わりなく、異常は見られないということです。
問合せ先:市民安全課
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