地域おこし協力隊の豊﨑洸太です。
町の特産品「あごだし」になる小型のトビウオを獲るあご漁は、9月~10月初旬までの約1か月の漁期で1年分を捕獲します。近年、全国的に人気が出ているあごだしに最適な、小型のトビウオがまとまって獲れるのは、全国でも長崎の平戸と新上五島町だけです。
あご漁は定置網漁のほか、1船団2隻の船で網を引っ張る「二艘曳き網漁」という方法で行います。秋の季節風である北東風が吹くと、トビウオは風に押されて有川湾に南下して入ってくるので、そのタイミングを狙い漁が行われます。
小串郷の新魚目町漁協では町内で最も多い10船団が漁を行っており、大漁の日には1箱で約15キロになる木箱が三千箱以上も水揚げされます。水揚げされたトビウオは、島外に出荷され加工される分と、町内の事業者で加工される分があります。町内で加工されたあごだし商品は、お土産やふるさと納税の返礼品としても人気です。漁獲から加工まで町内で行われている安心安全なあごだしは、特産品としてまだまだ可能性のある商品だと思っています。
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