健康一口メモ 446号

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◆「かかりつけ医制度で健康をサポート!」
・東彼杵郡医師会　山住和之(東彼杵町)

「かかりつけ医制度」をご存知ですか?『健康に関することをなんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師』に診てもらう事で、病気の早期発見や、それぞれの状態に合った治療計画を立ててもらったり、予防対策が出来ることで、その結果、皆さんが健康でいられるチャンスが増えるよ!という制度です。
大きな病院や専門医のほうが信頼できる!と言われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、医療業界では『役割分担』が明確化されてきており、まずは「かかりつけ医」に相談して、必要に応じて「専門医」が専門的な検査・治療を行い、落ち着いたら「かかりつけ医」が引き継ぐという流れが一般的になっています。そうする事で大きな病院や専門医がパンクしてしまう事がなく、また診療所では出来ないサポートが出来て、お互いの連携が強化される事でより適切な医療を提供できる様になるわけです。こうした連携は医療面だけではなく、行政や介護・福祉なども同様で、普段の生活状況や介護・福祉の現場での状態など、情報を共有することで、自宅や施設でも安心して過ごす事が出来るようになります。
ただ、制度導入にはいくつかの課題もあります。例えば、情報共有がうまくいかなかったり、地域によって実施方法が異なる場合があります。だから、これらの課題を乗り越えるために、デジタルヘルスケアの活用や連携体制の強化などの努力が必要です。ほかにも、医療費の問題や、「制度化」してしまうと、かかりつけ医の負担が増えてしまうなどの問題があります。
最後に、かかりつけ医を選ぶときのポイントをお伝えします。信頼性や専門性、アクセスの便利さ、コミュニケーション能力などを重視して、自分に合った医師を選んでみてください。そして、かかりつけ医を活用して定期的な健康チェックや治療計画の相談をして、健康な生活に生かしましょう!