長与にゆかりのある、各分野で活躍している人を紹介します
■プロフィール
吉村 陸さん
高校生までを長与町で過ごす。小学校4年生のころからダンスを始め、本格的にダンスをするために大学の進学で福岡へ。大学生のときに遊びで撮っていた作品が評価され、映像制作の会社に就職。2年半働いて独立、現在は個人で映像制作を手掛ける。更なる飛躍を求めて長与町でフォトスタジオ「gleam garden」を開業した。
Q:開業までの経緯を教えてください。
A:まず長崎にはまだまだ足りないものが多いと感じていました。逆に考えると、長崎でできることが多い、チャンスがあるのかなと思っていました。フォトスタジオを出店したのは、従来の写真館はかっちりしたお堅い写真の印象があったのがきっかけです。例えば、成人式の前撮りだとしたら、もっと自由でカッコイイ写真を撮ってもらいたいなというような思いを持っていました。自分ならもともとダンスをやっていて音楽の編集をしたり、衣装の制作をしていたこと、映像制作の会社で身に着けた技術もあり、カッコイイものが作れる自信がありました。また、兄がダンススタジオを経営しているのですが、フォトスタジオをやるにあたって、お客さんの層が同じということもあるし、地盤があるので長与に出店しました。
Q:実際に開業してみてどう感じているか教えてください。
A:良くも悪くも自由というのを実感しています。基準や指針を誰かに指示されるわけではないので、より制作物に対して厳しい視点を持つことを常日頃意識しないといけないですし、技術的にも自然と学ぶ場を設けてもらっていたので積極的に撮りに行くという姿勢が重要だなと思っています。
Q:こだわりを教えてください。
A:写真を撮るときには、コミュニケーションを大事にしています。良い表情を引き出すためには雰囲気づくりが大切です。笑ってくださいと言われても、実際に笑うのは難しいですよね。夫婦の撮影をするとしたら、お互いの好きなところを言ってもらったり、肩に手をかけてもらったりしながら撮影をします。そうすると照れながらですが、自然な良い表情が出てきます。また、ダンススタジオのインストラクターにポージングのアシスタントをしてもらっています。インストラクターはポージングもお手の物なので、撮られる方はポーズの不安なく、撮影ができます。
Q:今後の展望を教えてください
A:写真や映像を商品として売っていますが、本質的には自分のセンスを商品としていきたいと考えています。SNSの発達によって良さそうなものではなく、本物の良いものを判断する目が養われてきている時代の中で、自分が積み上げてきたセンスで様々な分野のデザイン的な要素を請け負っていけるようになりたいと考えています。県内においていろいろな物やサービスを売る企業はあると思うのですが、センスを売る会社というのはまだないと思うので写真や映像だけでなく幅広い分野で活動し発信していきたいです。
■町民へメッセージ
長与からでもおもしろいことが仕掛けられる。田舎だからとあきらめている人に、都会よりも田舎だからこそ何でもできるんだ、と感じて欲しい。そのためにどんどん活動して情報を発信していくのでチェックしてください。応援よろしくお願いします!
■gleam garden
長与町岡郷2280
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(本紙に二次元コードが掲載されています。)
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