■3月の第2木曜日は『世界腎臓デー』
川﨑医院
川﨑 智子 先生
臓器や病気の啓発活動として昨今いろいろな記念日(啓発日)が設定されるようになりました。なかなか知名度が上がりませんが、毎年3月の第2木曜日の「世界腎臓デー」もその一つです。
じん臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取り組みとして2006年より開始されました。3月になると世界や日本の各地でじん臓病に関するイベントが開催され、長崎県でも実は毎年行われています。
じん臓病はなぜ早期発見が重要なのか。じん臓という臓器はダメージが高度にならないと症状がでないため、症状が出た時には進行している、失われた機能を元に戻せないということや、早く対応を取っておけばもっと進行を遅らせられていたというようなことが多々あるのです。
健康診断や急病時の血液検査で意外と測定している「クレアチニン(血清クレアチニン、Cr、CRE、CREAなど様々な表記あり)」や、「尿たんぱく」がじん臓病を反映します。今年度の締めくくりにいま一度最近の検査結果を見直してはいかがでしょうか。
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