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自治体の皆さまへ

[特集]にぎわい、もどる。​(1)

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長野県上田市

コロナ禍に見舞われたこの3年間。さまざまな困難を乗り越え、今年は祭りのにぎやかな声や音が戻ってきます。
丸子ドドンコ、真田まつり、武石夏祭りなど、上田市には地域が誇るたくさんの祭りがあります。
今回の特集は、その中でも4年ぶりの市街地開催となる上田わっしょいにスポットを当て、祭りに関わる皆さんの想いの一端に迫ります。

■皆が楽しめる祭り、あなたが主役の祭り。
上田わっしょいの原点は「市民総和楽・総参加」。市民全員が和やかに楽しみ、市民全員が参加する祭り。コロナ禍で人と人とのつながりが希薄になった今こそ、原点に立ち返って、お祭りを楽しみませんか。
今回、上田わっしょいに関わる皆さんにお話を伺いました。そこで見えてきたのは、立場は違えど熱い祭りへの想いでした。あなたにとっての上田わっしょいは、どんなお祭りですか?

■地域の人々のつながり
梅原定二(うめはらさだじ)さん
下塩尻自治会の夏祭り実行委員会事務局長を務める。今年の上田わっしょいにも下塩尻自治会連として参加予定。

下塩尻自治会の夏祭り実行委員会事務局長を務める梅原定二さん。上田わっしょいと同じ年だとか。
上田わっしょいでは、踊りのコンテストが開催されますが、下塩尻自治会は第48回の正調踊り部門で受賞しています。下塩尻にある踊りのサークルの指導を受けながら、祭りの直前に2日間公民館で踊りの練習をしています。心掛けていることは「とにかく元気よく楽しむこと」と笑顔で話します。
近年は上田西高等学校の生徒会と一緒に参加。「積極的に地域活動に関わってくれます。今回もぜひ一緒にお願いしたいという話があり、とてもありがたいです」と梅原さん。上田わっしょいを通じて、地域の人々のつながりが強まります。
上田わっしょいの思い出を伺うと「だいぶ前だけど、小学校の頃は、やっぱり上田わっしょいは楽しみでしたね。夏休みに入って、集まるのも楽しみなんですけど、踊っている中で上塩尻や秋和の同級生とかと会うと、すれ違ったときに、わーって喜んだりして、そんな楽しさがありました」と思い出いっぱいの様子。
最後に梅原さんにとって上田わっしょいとは。「やっぱり上田わっしょいは夏に欠かせない行事。地域の人とのつながりを持てる、上田にとっての欠かせない行事だと思っています」

■流派をこえて、ひとつに。お祭りでまちを元気に。
市川久子(いちかわひさこ)さん
上田民踊連合会会長を務める。上田わっしょい創設期から正調踊りを守り続けている。踊りの指導を行うことも。

普段はそれぞれの民踊の流派に所属し、別々の活動をしていますが、上田わっしょいの時はひとつになると話すのは、上田民踊連合会の会長を務める市川久子さん。上田民踊連合会は上田わっしょい創設期から祭りに関わり、伝統の正調踊りを守り続けています。上田わっしょいが誕生してから50年余り。長く活動を続ける秘訣について「ハートのつながり。流派をこえて集まっている先生方はみんな仲が良いです。そこから会員さん同士が連合会としてひとつにまとまりました」と仲の良さが活動の継続につながっていると話します。
上田わっしょいの参加連から依頼があれば、踊りを教えに行くことも。上田わっしょい創設当初は会員が各地区へ出向き、踊りの指導を行ったといいます。
最後に市川さんにとって上田わっしょいとは。「上田ににぎやかなことがあると市のPRになるし、心ひとつにみんながお祭り気分になるような盛り上がりがないと寂しいかなと思っています。いろんなお客さんから声をかけられたり、踊りながらでもコミュニケーションがとれて、久しぶりに会えて懐かしいねとか声を掛け合う交流も私は大事だなと。だからわっしょいは楽しいです」

■上田わっしょいの歴史
昭和47年、旧上田市、旧塩田町の合併時に〝市民総和楽〞〝地域の連帯感を図りたい〞との想いから創設。「わっしょい」の由来はハヤシコトバといわれています。
また、祭りにふさわしい上田の若者向けの曲が必要だとして、作詞を伊藤(いとう)アキラさん、作曲を佐藤勝(さとうまさる)さん、歌い手をNHKヤング101にそれぞれ依頼。市民なら一度は聴いたことのある歌いだし「山があるから川がある」で始まるあの楽曲が誕生しました。
第1回の上田わっしょいは昭和47年7月29日に行われ、連として約1万1千人が参加しました。第30回では連続30回参加連を表彰、第40回では打ち上げ花火や記念オリジナルうちわを制作するなど、これまでさまざまな歴史を積み重ね、今では市民総参加の一大イベントとして定着しています。

■正調踊りとオリジナル踊り
上田わっしょいの基本となる正調踊り。特徴は最初から最後まで片足が浮いていること。初めての方でも覚えやすいシンプルな踊りです。
また、上田わっしょいにはオリジナル踊りの部が設けられていて、個性あふれる踊りが見られるのも大きな魅力です。

YouTubeでは踊り方動画を公開していますので、ぜひご覧ください

問合せ:観光シティプロモーション課
【電話】23・5408

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