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[特集]関東大震災から100年 今こそ考える「防災」のこと(1)

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長野県上田市

今年は、1923年(大正12年)に発生した関東大震災から100年の節目にあたります。
その発生日である9月1日が「防災の日」と定められているように、近代日本における災害対策の出発点となりました。
今回の特集では、信州上田おもてなし武将隊真田幸村公と一緒に、改めて「防災」について考えてみましょう。

■ハザードマップを必ずご覧ください!
今年の3月に内容を更新したハザードマップを全戸配布しました。防災ポータルサイトからも確認できるほか、危機管理防災課で無料配布しています。

「災害対策で大切なのが「ハザードマップ」じゃ。自宅周辺の災害リスク、避難のタイミングや方法、災害への対応方法などを確認できる。皆、一度は必ず見ておくのじゃ!」

■地域の防災訓練の紹介
各自治会(自主防災組織)では、定期的に防災訓練を実施しています。
6月18日(日)に、秋和自治会で防災訓練が行われました。
「日頃から災害(いくさ)に備えることは肝要ぞ。
私が解説いたそう。
皆の衆、出陣じゃ!」

◇秋和自治会長 田中穂積(たなかほづみ)さん
秋和自治会では、4年前の令和元年東日本台風(19号)を契機に、マニュアル改訂や防災用資器材の確保のほか、消防団OBによる「災害対応チーム」を設置するなど、自主防災組織の機能強化を図りました。
災害時、被害を最小限に抑えるためには、地域のみんなで守る「共助」の取組が必要不可欠です。「逃げる場所がない」と嘆くのではなく、「どうやって逃げようか」と前向きに捉えることで、地域の防災意識の向上に努めています。

◆9:00 市が警戒レベル4避難指示を発令
・自治会災害対策本部設置
・災害対応チームによる危険箇所の巡回

「秋和自治会では、全体のシナリオを決めない流動的な訓練を行った。
現場からトランシーバーで被害状況を伝え、それに対して本部で対応を考える訓練じゃ!」

◆9:30 第一次避難場所開設準備
・要支援者/避難者リストなど情報管理の準備
・避難スペースの確保、パーテーションや仮設トイレなどを実際に設置
「さあ、避難所(しろ)を築くぞ!
避難所開設時に使用する資器材の取り扱いを実際に体験することが大切じゃ!」

◆10:00 自治会広報車による巡回(避難の呼びかけ)
・消防団OBなどで組織された「災害対応チーム」を中心に、災害時の危険箇所のチェック・土嚢(どのう)などでの予防対策
・災害時に出動する広報車の訓練

◆10:30 第一次避難場所開設
・避難者の受け入れ
・担架・車椅子での搬送を体験
・非常食の配布

◆11:00 避難指示解除
・避難所撤収開始

「よい訓練であった。あっぱれじゃ!
日頃からの情報収集手段の確認と、非常持出品の準備が大切じゃ!
災害(いくさ)はいつ起こるかわからないからこそ、普段からの備えが重要となる。
被害を完全に防ぐことは難しいが、被害を少なくすることは簡単にできようぞ。皆の衆、ハザードマップを活用して、もしもの時に備えるのじゃ」

■警戒レベルとは?
警戒レベルとは、上田市が発令する避難情報のことです(※1)。市は、気象庁・国・県が発表する下の図のような警戒レベル相当情報(※2)や今後の雨の予想、日没時間、消防団や市民からの情報をもとに避難情報を発令するかどうかを判断します。

「大雨警報などの警戒レベル相当情報(※2)が発表されていたとしても、市から避難情報(※1)が発令されるとは限らないということじゃ。
ただし、いつ避難情報が発令されてもいいように、非常持出品や避難経路の確認をしたり、周囲の状況を見て危険だと判断したら自主的に避難する必要があるということも頭に入れておくことが大切じゃ。自分がどのタイミングで避難したらよいか、事前に「マイ・タイムライン」を作成して決めておくとよい。「マイ・タイムライン」はハザードマップ71・72ページで作成できるぞ!」

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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