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INA輝き人ファイル

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長野県伊那市

■[No.40]梅津敏章さん(69)
うめづ・としあき(高遠町)
写真歴50年。フォトマスター検定1級。昨年まで長野県シニア大学伊那学部で写真講座の講師を8年間務める。伊那の自然を多く撮影し、4月から市公式ホームページのトップページに掲載する写真を提供。

▽写真を通して世界が広がる伊那(ここ)が好きになる
「自然やSLのダイナミックな走りに感動し、撮影することの楽しさにどんどんのめり込んでいった」。ちょうど50年前、会社の夏休みに360ccの軽自動車で北海道へ一人旅をした際に、証拠写真を撮っておきたいとカメラを購入したことが、写真をはじめるきっかけだったといいます。
「ちょっと見ていただけませんか」と4冊の写真集を持参した梅津さん。これまで撮りためた、伊那の自然を春夏秋冬それぞれ約50ページにまとめた写真集で、プリントアウトから構成、製本まで手作りしたといいます。写真1枚1枚を見ながら、撮影した時の場所や日時、天気、どういうイメージで写真を撮ったかなどをつい最近のことのように詳しく話します。梅津さんの写真で驚くのは、伊那の写真の多さです。桜だけでも高遠城址公園はもとより、高遠町内のさまざまな場所の桜、また、美篶や手良、西箕輪など市内の各所で撮影しています。「自分の見方や視点で、遠くに行かなくてもいくらでもいいものがある。地の利を生かして、遠くの人だとなかなか来て撮れない、いい条件の時を狙って撮れることも、地元だからこそ」と身近なところで写真を撮る理由を話します。
また、写真を通して伊那の魅力を感じるといい、「見方によって、大きな観光地やレジャー施設よりも、自然の魅力はそれ以上にある。それがふんだんにあることが伊那の良さ。ちょっと市街地を離れれば、田んぼでも山でも、渓流でもいくらでもある。その良さを再発見する手段が写真だったんじゃないかな」と熱く語ります。4月から、市公式ホームページのトップページでは、梅津さんの写真も掲載していて、「伊那市内外の人に、何気ないところでも、伊那の自然はこんなにすごいんだよ、いいところなんだよと発信できれば。伊那の良さが少しでもPRできれば」と快く写真を提供いただいています。
「スマホなどで撮る写真はカメラが撮ってくれた写真。自分でレンズを駆使して、焦点距離や絞り、ピントの位置を全部自分で決めて、思い通りの写真が撮れた時に、”自分の写真が撮れた”という喜びが生まれる」と写真の魅力を話します。2018年には資格を取り、ドローンを使った空撮も始めた梅津さんは、「撮りたい写真はまだまだある。こういう気象条件でこういう写真を撮りたいというイメージがたくさん浮かんでくる」と写真に対する意欲は尽きません。
「これから芽吹きがはじまれば、撮るものは毎日きりがない」。今日もカメラを片手に、一期一会の瞬間を切り取るため、自然に対して謙虚に向き合います。

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