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INA輝き人ファイル

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長野県伊那市

■[No.41]おはなしグループ でんでんむし
平成10年結成。現在は、代表の上沼則子さん(伊那市中央)をはじめ、辰野町から飯田市在住の7人で活動。手作りの大型紙芝居やパネルシアター、人形劇などの公演を行っている。

▽手作りの公演で楽しい時間を
「お客さんからの『良かったよ』の一言がプレゼント」。おはなしグループでんでんむしの代表上沼則子さんは、公演を見たお年寄りや子どもたちの笑顔が活動のやりがいだと話します。
でんでんむしが公演を始めたきっかけは、市の子育てサークルの協議会「ひとなる委員会」の活動の一環で、手作りの大型紙芝居「ねずみのすもう」を披露したこと。当初は一回限りの予定でしたが、活動が楽しかったことから、有志メンバーで継続を決定。「地道に一歩一歩進んでいこう」という思いを込めて、「でんでんむし」というグループ名を付けました。
最初は大型紙芝居だけでしたが、小さな子どもも楽しめるように、人形劇やパネルシアターも取り入れ、子育て支援センターや高齢者施設など、市内外で公演を重ねています。
でんでんむしの公演は、大型紙芝居や人形、音楽などを自分たちで手作りしていることが特徴です。台本作りから完成まで、大型紙芝居で1年、人形劇で2年ほどかかるといいます。「たとえ下手でも手作りのぬくもりが伝われば。それに、みんなで集まって色塗りをしたり、演技の練習をしたりしている時間も楽しい」とメンバーの皆さん。
「もっと良いものをつくりたい」という思いから、数年前から飯田人形劇センターで、人形の作り方や演じ方について、プロの指導も受けています。
「公演に集まったお客さんとは一期一会。小さいお子さんからお年寄りまで多くの方へ少しでも楽しい時間を、また、子育てをしているお母さんたちへホッとできる時間を提供できたら」と活動への思いを語ります。
コロナ禍では、ほとんど活動ができない時期もありました。その時に、「改めてこの活動が自分たちの生活の一部、生きがいになっていたことが分かった」と振り返ります。「楽しく、マイペースに。まずは自分たちが楽しみながら、体が続く限りやっていきたい」。グループ名のように、ゆっくりでも一歩ずつ、前に進みながら活動を続けます。

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