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伊那市50年の森林(もり)ビジョンの広がる取り組み(2)

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長野県伊那市

◆農と森のインキュベーション
本年5月、西箕輪に農と森を基軸にした産学官連携拠点施設「inadani sees(いなだにしーず)」を開設しました。
「inadani sees」の名称には、「見ること」の複数形(sees)と、新たな事業の種(seeds)の二つの意味があり、前から読むと「伊那谷が見る」、逆から読むと「伊那谷を見る(sees inadani)」となり、伊那を多角的な視点で見つめ、”企てをカタチにする“場所にするための想いが込められています。
inadani seesは貸しオフィスやシェアオフィス、会議室、ホールなどあり、運営チームでは一般の方にも参加いただけるイベントを次々開催していきます。

▽オープニングイベント開催
記念すべきオープニングベントを5月26日に開催しました。長野県立大学大学院ソーシャルイノベーション研究科長の大室悦賀(おおむろのぶよし)先生をお招きしたトークショーを開催し、市内外の大学生や社会人など幅広い立場の約50人が参加しました。
今後は建築や食などの特定分野に向けたツアーや、さまざまな講師や受講生と共に自然と生きる「視点」を学ぶスクールなど、ワクワクするイベントを次々企画していきますのでぜひご参加ください。

▽シェアオフィス会員募集中!
月額制で個人事業主や事業者の方にご利用いただけるシェアオフィス会員を募集しています。
農業・林業などの伊那谷の地域資源を生かしていきたい方に開かれたスペースで、月額4000円でご利用いただけます。
シェアオフィス会員になって、地域の魅力的なプレーヤーと交流し、刺激し合いながらコラボレーションを一緒に生み出していきませんか。


住所:伊那市西箕輪7200-27
【メール】incubation@inadani-sees.jp
【電話】95-6086
【URL】https://inadani-sees.jp/
利用可能時間:午前9時~午後6時
閉館日:日曜日・祝日・年末年始(その他、臨時休業や臨時営業する場合あり)
シェアオフィス利用料金:月額4,000円(登記利用は月額6,000円)
※シェアオフィス利用希望の方は、施設運営者が面談をさせていただきます。
その他:Wi-Fi・電源あり

◆キーマンにInterview
伊那市で農林業に携わるお二人に、伊那の農林業の魅力や、inadani seesへの期待を伺いました。

合同会社 ラーチアンドパイン 代表
木平英一(このひらえいいち)さん

inadani seesマネージャー/株式会社やまとわ 取締役
奥田悠史(おくだゆうじ)さん

▽伊那市の農林業について教えてください
奥田:地域で生きていくためには、地域の産業を作ることや、地域資源を維持し循環させていくことが重要だと思っています。モノを作って売るだけではなく、環境も保全し森を作っていく。そういうことも市民の人たちが想像できるような社会を作っていくことが重要だと思います。
木平:できるだけ地域で自給自足をする。そういった生活ができることも豊かさの一つだし、価値を作ると思います。伊那市は森林資源や農業資源が豊富で、すごくポテンシャルがあると思います。
奥田:ポテンシャルがあるからこそ一歩進んで、市民はもちろん、外から来た人が森を楽しめる仕組みを考えていきたいです。
木平:観光や宿泊など周りの産業も含めて考えていくことも大切ですね。
奥田:そうですね、他業種との連携がもっと広がれば、農と森がもっと面白くなると思います。
木平:一つ一つの積み重ねで、20年・30年後の農林業が魅力を感じられる、そういった産業になっていけばいいですね。

▽inadani seesへの期待をお聞かせください
木平:誰がどう使うかが大事。いろんな人が出入りして、「ここに来ると楽しい」「いいアイデアが浮かぶ」と思える施設になれば嬉しいです。
奥田:「農と森のインキュベーション」というテーマ性は珍しいと思います。農と森と〝何か〞を掛け合わせるような場所になればいいし、いろんな人が交わる場所になればいい。挑戦すること、失敗した人を応援できるあたたかいコミュニティを作りたいと考えています。何かやりたい、がんばってみたいという方はぜひ来てください。
木平:買う人がいるから作る人がいる、そういった意味では市民の人はすごい関係者で消費者といえます。その人たちが「伊那の野菜は美味しい」「伊那の木はいい」と言って買ってくれれば、作る人は必然と出てくると思うので、市民の人には応援してほしいし、関わってもらいたいですね。

問合せ:50年の森林推進室

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