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公民館報いな-特集 学ぶ!遊ぶ!子どもが集まる公民館(1)

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長野県伊那市

各公民館では、夏休みに合わせて、子どもたちがさまざまなことを体験できる企画を行っています。今回は、子どもたちの学び・楽しみを深める各館の取り組みをご紹介します。

■夏休みおいで塾[伊那公民館]
伊那公民館では、7月26日から8月1日まで土日を除いた5日間で、夏休みおいで塾を開催しました。今年度は117名の小学生に参加していただき、午前は勉強、午後には工作、長谷中尾座見学、ニュースポーツ体験、絵手紙制作、エコジオ学習と石磨きを行いました。
長谷中尾座見学では、中尾歌舞伎保存会と後援会の方に説明をしてもらいながら、舞台の地下に入って、回り舞台を回す体験などをしました。回すのにとても力がいり、みんなで力を合わせて回しました。体験した児童は「内容は難しかったけど、伊那の伝統芸能に触れることができてよかった」「また次は家族で見に行きたい」と感想を伝えてくれました。
普段の学校とは違う環境で学んだり、様々な体験をしたりすることができるので、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。

■富県夏休みおいで塾[富県公民館]
毎年夏休みに富県夏休みおいで塾を実施しています。今年度は約60名の小学生が参加してくれました。1年生から6年生まで入った6つの班に分かれ、雑巾作りや学習や工作、映画鑑賞、高遠町歴史博物館の見学等を行いました。
写真は、「経木(きょうぎ・木を紙のように薄く削ったもの)」の工作をした時の様子です。最初はうまく形にならず経木をつぶしてしまった子も、高校生に教わり星型のきれいな作品を楽しく作ることができました。子どもたちは、「経木でうまく工作ができて嬉しい」と笑顔で話していました。
民生児童委員の方や学習ボランティアの方、高校生等、様々な人と触れ合い、色々なことを教わったり一緒に遊んだり話したりして、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。

■美篶おいで塾[美篶公民館]
美篶公民館では、7月26日から28日までの3日間、美篶おいで塾を開催しました。午前中は自主勉強の時間としてボランティアの方から教えていただきながら夏休みの課題を進めます。午後はスポーツ体験や木工キーホルダー作り、映画鑑賞を行い、活動を楽しむ時間とします。
今年度は均等に学年を振り分けた班編成を行ったところ、高学年が低学年の面倒を見る姿が見られました。低学年の児童の中には、掲示してある注意事項を理解できない子もおり、分からないことを高学年に聞くように促すことで、学年を超えた交流が生まれました。3日目には自然と学年関係なく打ち解けた雰囲気が見られました。
美篶おいで塾では、勉強や活動を通じて、学年を超えた交流につながるように工夫して開催しています。

■手良おいで塾[手良公民館]
手良公民館では、7月27日から31日までの3日間、手良おいで塾を開催しました。朝一番で座禅を行います。その後、学校のプールへ行き、体を動かします。午後は百人一首を行った後、スポーツ体験や館長が考案したレクリエーションを行うなどして、心と体を活性化させます。
手良公民館の特色は座禅を毎日行うことです。子どもたちの感想では、「最初は足がしびれてしまったけど、最終日は我慢してできた」「心を落ち着けて座禅することができた」など、成長を実感している様子でした。
また、午後の運動の時間ではダンスや体操などをして、思いっきり体を動かします。
手良小学校の全校児童は80名と少数ですが、とても活発で仲が良いです。おいで塾を通して、体験したことや学んだことを、今後の学校生活に生かせるようになってもらえればと思います。

■ふれ愛学習教室[東春近公民館]
東春近公民館では、7月26日から28日までの3日間、夏のふれ愛学習教室を開催しました。午前中は夏休みの課題やエコジオ学習を行い、午後は映画鑑賞や工作、東春近クイズなど、さまざまな体験をしました。
工作の時間では、インクをアクリル板に流し込んで自分だけのキーホルダーを作りました。友達と見せ合いながら、また、難しいところは地元ボランティアの方々の手を借りながら、工夫して色とりどりの作品を作り上げていました。
夏のふれ愛学習教室は昨年度から新たにはじめた企画ですが、参加した児童は「地域の方に字がきれいだとほめてもらって嬉しかった」「あまり話したことがなかった友達と仲良くなれた」と嬉しそうに話してくれました。学校とは少し違う環境での体験を通して、友人や地元ボランティアの方々とのふれ合いの場となりました。

■ぬくもりおいで塾[西箕輪公民館]
西箕輪では、夏休みと春休みの長期休みにぬくもりおいで塾という講座を3日間設けています。対象は3年生以上の小学生です。この講座では、長期休みの宿題や自分で考えた勉強を行います。講師に信大生や地元のボランティアの方を依頼しています。学び方を学ぶということを目標に置いています。ぬくもり館では図書室が常時利用できるので、わからないことはすぐに調べることができます。
午後の2時間を、学習に取り組み、学校の休み帳もはかどります。おいで塾に参加した小学生からは「集中して取り組めた」「先生がやさしく教えてくれた」「隣の図書館で分からないことが調べられて便利でした」などの感想が聞かれます。小学生の声を取り入れて、今年度は、年末年始休みも、ぬくもりおいで塾を計画しています。

■西春近おいで塾[西春近公民館]
西春近地区には、西春近北小学校と西春近南小学校の2つの小学校があります。西春近公民館では、この2つの小学校の児童を、夏・冬・春の長期休み期間中に受け入れています。夏は3日、冬は1日、春は2日間開催しています。
おいで塾では、西春近の2つの小学校が交流できる良い機会となっています。午後の活動では、木工工作やニュースポーツなどを南北の小学校が一緒の班で行います。初めて会う児童同士でも、わからないことやできないことを協力し合いながら楽しく体験学習をしています。
夏は、地元の伊那西高校の生徒もボランティア講師で参加しています。参加した生徒の中には「小学生が真剣に課題に取り組む目や姿勢を見て、自分も将来に向かって努力したい」と小学生が帰った後に自習室で勉学に励む姿もありました。相互に良い影響を与えている事業です。

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