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自治体の皆さまへ

新春市長対談 15年前を振り返る(1)

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長野県塩尻市

■昔と今で比べる塩尻市の「魅力」
2008年1月号の新春市長対談に当時高校生で出演していただいた皆さんと、百瀬敬市長とで対談を行いました。15年前を振り返りながら、現在の塩尻市がどのように発展したのか、昔と今を比べながら塩尻市の魅力について語っていただきました。

[青木 俊樹さん]ロボット制作に携わる会社に務め、資材購買やIT推進の管理を担っている。
[百瀬 敬市長]令和4年10月に就任し、「ともに支えあえる心豊かな地域づくり」を目指す。
[赤岩 駿也さん]県外の企業で一級建築士として、建物のデザインを行っている。
[中原 雄大さん]地域に住む人が安心して暮らせるようにと、近隣の自治体職員として働く。

市長:2008年当時、私は市職員として広報しおじり1月号の新春市長対談を担当しました。15年ぶりに皆さんにお会いして対談ができることをうれしく思います。今日はよろしくお願いします。

◇—15年前と今を比べて、塩尻市はどんなところが変化したと思いますか。
中原さん:やはり、えんぱーくやえんてらすができたことだと思います。今は、たくさんの高校生の姿がありますね。高校生だった当時はえんぱーくが建設中で、人が集まれる場所がなく、他校の生徒と顔を合わせるのは駅くらいでした。

青木さん:確かに自宅以外で勉強をする時は学校かファミリーレストランしかなかったです。現在は、仕事で必要な資格の勉強をするために、えんぱーくを利用しています。また、図書館や子育て支援センターが入っているので、子どもと一緒に利用することもあります。誰でも気軽に利用できる施設ができたことは魅力的ですね。

赤岩さん:私は、建築系の大学に進学して、さまざまな自治体の図書館の建設に携わった教授の授業を受講していました。その時に、図書館の事例見学でえんぱーくの図書館を訪れました。地元の図書館が見学先に選ばれて、誇らしかったことを覚えています。また、えんてらすは、地域住民にとって自宅や職場、学校でもない第3の居場所になっていると感じました。人が集える地域の拠点があることは良いですね。

市長:皆さんがおっしゃったように、えんぱーくやえんてらすは多くの人が利用し、人と人がつながれる場所になっています。えんてらすは、駅から近いこともあり、市外の皆さんの利用も多くなっています。老若男女問わずさまざまな人が利用する、塩尻市の魅力ある施設になりました。

赤岩さん:もう一つ、道が広がったという印象があります。市内を「のるーと塩尻」が走行していたり、自動運転の実証運行をしていたりすると思うのですが、そのような交通の基盤を作るには、広い道を通すことが必要ですよね。高齢化は進むので、高齢で運転が難しくなった人が車を運転しなくても移動ができるような社会づくりが大切だと思います。

市長:交通インフラの整備について市民の皆さんから、多くの要望をいただいています。市民の皆さんが買い物や病院などに行く生活の足の確保が必要です。

◇ー自然の魅力や都市の変化はどんなところで感じますか。
青木さん:高ボッチ高原は魅力的ですよね。私は趣味でランニングをしており、よく高ボッチ高原まで走って登るのですが、頂上から見る景色はとても素晴らしく、訪れる人を魅了しています。ただ、頂上まで行く道が狭いと感じるため、新たなルートや道の拡充をするとより多くの人が自然を感じられるのではないかと思います。

赤岩さん:私が住んでいる都市部には自然を感じられる場所が少ないので、塩尻市は絶景が見られる場所や緑が多い場所があり、自然が豊かだと思います。塩尻市の公園をいかに利用してもらうかを考えた時に、何かに絡めて整備できるものがあれば楽しくなると思いました。例えば、カフェや駐車場がセットになっていれば、そこに自然が交わって市民が利用しやすくなると考えます。

市長:そのような公園は、令和5年4月にリニューアルオープンした小坂田公園が挙げられます。子どもが遊べる遊具の充実や駐車場の確保、飲食・物販店舗「小坂田マルシェ790」のオープンなど、市内外の多くの人が足を運ぶ人気の公園になっています。室内子どもアスレチックの建設など、まだリニューアル途中ですので、今後もぜひ期待してほしいです。

中原さん:私は、子どもと一緒にチロルの森に行っていました。自然に囲まれたところで動物にも触れ合えて、都会では味わえないような経験ができる施設だったと思います。それが無くなってしまって残念ですが、また自然と触れ合えるような施設ができればいいなと思っています。

青木さん:子どもの頃によく遊びに行っていたので、閉園すると聞いた時は寂しかったですね。

赤岩さん:私が子どもの頃に行って楽しかった場所は、記憶に残り、自分の子どもも連れて行ってあげたいという感情になります。世代を超えてリピーターがいることを考えると、チロルの森のような施設があると地域の活性化につながると感じます。

市長:チロルの森が閉園した時に多かった声が「子どもの頃に何回も行った思い出がある施設だった」というものです。親に連れて行ってもらった場所に、今度は自分の子どもを連れていく。そのようなサイクルは大切だと思います。旧チロルの森の活用方法も考えています。

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