文字サイズ
自治体の皆さまへ

新春市長対談 15年前を振り返る(2)

2/40

長野県塩尻市

◇―塩尻市の特産品を聞かれた時に思い付くものはありますか。
中原さん:やはり塩尻市といったらワインが思い浮かびますね。

赤岩さん:私もワインが思い浮かびます。県外に住んでいるのですが、スーパーマーケットで塩尻市産のワインが売られているのを見ると誇らしく思います。

市長:この15年でワインの産地としてブランド力が上がっており、「ワイン=塩尻」という認知度も高くなったと感じます。ただ、ブランドの発信は難しいですね。例えば、木曽漆器。ある調査では、県内の皆さんは認知していても、全国ではあまり知られていないという結果でした。自分たちが感じているブランド力と外から見たブランド力は全く違うものかなと思っています。

青木さん:小学生の時に木曽平沢地区で行われている木曽漆器祭で箸を買ってもらい、すごく物が良くて何年も使いました。その時の記憶がよみがえり、昨年から木曽漆器の箸を使っています。魅力ある特産品が市外にも広がってほしいですね。そのためにも、現状を把握しつつ時代の変化に沿ったブランディング方法に変えていくことが必要だと感じます。塩尻市のブランド力が上がって特産品が有名になれば、市民の生活も豊かになると思います。

◇―最後に、魅力ある塩尻市であり続けるためにどのようなことが必要だと思いますか。
市長:令和6年度からは第六次塩尻市総合計画が始まります。この計画は9年間の計画で、目指す都市像を「多彩な暮らし、叶えるまち。―田園都市しおじり―」と掲げています。9年後の塩尻市はどんな都市であってほしいかも併せて教えてください。

赤岩さん:コロナ禍で人と人のつながりが薄くなり、デジタルが発展しましたが、結局は人と人のつながりが大切だと思います。デジタル空間だけでなく、人が集える場所があることで、心がより豊かになります。新しく作るだけでなく、古いものを生かして利用する仕組みができれば、塩尻市はより活性化すると思います。故郷が衰退してほしくないので、産業的にも観光的にも発展して、潤沢な市になってほしいと思います。

中原さん:年を取っても安心して暮らせるように交通が今よりもっと発展してほしいです。また、9年後は、子育てがより安心してできる市になっていてほしいですね。子育て支援センターができて、子育てを孤独に感じる人は減ってきていると思うので、今ある支援は継続しつつ、市内に産婦人科ができて、生まれてから成人するまで、切れ目ないサポートを手厚くしてもらえたらと思います。県外に出ても塩尻市に戻って来たいと思えるような都市であってほしいです。

青木さん:9年後は、私の子どもが大学進学か就職か迷う時期だと思いますが、働く選択をした時に、この地域に多くの雇用があるといいなと思います。地方は都市部に比べて情報を得られるスピードが遅いと感じます。そのため、都市部に行きたいと思う人も多いと思いますが、雇用先が増えることで塩尻市に残る人が増えるのではないかと考えます。塩尻市はのるーと塩尻や自動運転など最先端なことにチャレンジする市だと思うので、この先もさまざまな事に挑戦する都市であってほしいです。

市長:皆さん貴重な意見をありがとうございます。9年は遠いようで意外と早く来てしまいます。第六次塩尻市総合計画では新しく「幸福度」という指標を設けました。幸せの感じ方は人それぞれですが、皆さん一人ひとりが幸せになるまちづくりを進めていきたいと思います。
また、市内に住んでいる住んでいないに関係なく、塩尻市に関心を持って塩尻市のために何かをしたいと思う人、関係人口を増やしていかなければいけない時代だと思います。
今回は15年ぶりにお会いして、充実した人生を送られていると知って、とてもうれしい気持ちになりました。今後のご活躍と素晴らしい一年になりますように願っています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU