村では、6月26日から7月23日までの間、村内12会場で「地区懇談会」を開催しました。多くの村民のみなさんにご参加いただき、村政全般に関して活発な意見交換をさせていただくことができました。
本年度の地区懇談会は、村が運営しています「ケーブルテレビの民間サービスへの移行案」を中心にご説明させていただきました。(詳しい内容は、先にお配りしました「地区懇談会資料」をご覧ください。)
各会場で寄せられました貴重なご意見などは、今後の村づくりに反映させていただきたいと思います。
以下、主なご意見、ご要望の一部を紹介させていただきます。なお、各会場での詳しい懇談内容については、総務課総務情報係へお問い合わせください。
Q:村のケーブルテレビ放送設備の老朽化に対応するため、現在のテレビ放送を(株)飯田ケーブルテレビが運営する「光キャストビジョン」へ移行することを決めたとの説明がされたが、放送設備の更新時期がわかっていたのにも関わらず村民の意見を聞かずに移行を決めた理由を教えてもらいたい。
[原集会施設:30代男性、松島集会施設:60代男性、老人福祉センター:60代男性]
A:現在のケーブルテレビ放送は、天龍村、阿南町、平谷村、根羽村、売木村、泰阜村の6町村が共同で電波を管理して地上波放送と自主放送を各ご家庭にお届けしていますが、設備に要する部品が製造中止となっているものもあることから、現在の設備を修理し維持していくことが非常に困難な状況となっています。
こうした状況の中、早期に既存の設備などを新たに整備しなければならなくなりましたので、今までどおり他町村と共同して地上波放送を続けるのか、民間の専門事業者に移行して新しい視聴方法に変更するのかの結論を出さなければならなくなりました。
どちらの視聴方法を選択するにしてもメリット、デメリットがあり、村民のみなさんのご負担やご理解なども当然お願いをしなければなりません。そこで、村としては将来の村の人口や財政、情報技術の進展などを見据えながら将来世代に禍根を残さない判断をしなければならないと考え、議員のみなさんにも相談をさせていただきながら検討を進めてきました。
検討段階で、(株)飯田ケーブルテレビが(株)NTT東日本の光通信回線を利用してケーブルテレビ放送を配信する光キャストビジョンへの移行を検討してきましたが、村内の一部において光通信回線の未開通地域や光キャストビジョンを配信できない地域が発生したことから、この時点では光キャストビジョンへの移行は断念するしかないと考えていました。
一方、令和4年10月に売木村と平谷村が、先行して現状のケーブルテレビ設備を更新(他町村との共同配信を継続することを選択)していくことを決めたことにより、国へ整備費用の補助を受けるための申請をする都合上、天龍村がこの共同配信に加わるか否かの判断を令和4年12月までに求められました。
前述のようにこの時点では他町村との共同配信に加わることで検討もしていましたが、令和4年11月に入って(株)飯田ケーブルテレビより、既存の村のケーブルテレビ設備を利用して独自に整備をすることにより、光キャストビジョンの配信が可能となるとの提案があったため、再度どちらの視聴方法とするのかを選択しなければならなくなりました。しかし、結論を出す期間が1カ月余りと非常に短い期間となったため、本来であれば、村民のみなさんのご意見などをお伺いした上で結論をだすべきところでありましたが、やむを得ず議員のみなさんと協議をさせていただく中で、将来のことも考えて光キャストビジョンへの移行を決めさせていただいたところです。ご理解をお願いいたします。
Q:村が運営しているケーブルテレビを(株)飯田ケーブルテレビの「光キャストビジョン」に移行することを決めた最も大きな理由を聞きたい。
[原集会施設:20代男性]
A:人口減少時代にあって、将来的に村の財政が厳しくなることが見込まれることや次代を担う若い世代のみなさんがテレビよりインターネットを多く活用している現状があること、村職員に最新の情報技術に長けた者がいないことや育成が困難なことなどから、村が他町村と共同してケーブルテレビを運営していくよりも、民間の専門事業者に任せた方がより良い選択だと判断をしたためです。
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