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熱い共育人 vol.69

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長野県小海町

小海中学校 英語科 荻原淳一

「正解」のない問いと向き合う

学校のテストでは、2たす3は5と決まっています。この答えは正解です。じゃがいもを英語で「poteto」と書いてしまっては、不正解。「potato」が正解です。
学校のテストには、必ず正解があります。しかし、世の中には「これが正解」といえないものが、数多くあります。
中学校を卒業したら、義務教育は終わりです。高校に進学することは進路の1つですが、それ以外にも進路はあります。日本では、多くの生徒が高校に進学するので、高校に行くという選択が「正解」に思えるかもしれません。
しかし、元プロテニス選手の松岡修造さんは高校を中退して渡米し、プロデビューを果たしました。松岡さんにとって高校中退は、夢を叶える為の手段であり、通過点でした。松岡さんにとっては、中退という選択が「正解」だったのですね。
こうしてみると「正解」とは、人によって随分と異なるものだと思えます。今、世の中では、正解のない問いの答えを導き出すことが求められているように感じます。小海中学校では「対話活動」を通じて、一人ひとりの考えを他者に発信し、答えのない問いと向き合っています。人によって異なる意見を受け入れながら、自分ならではの「正解」に辿りつくことは、とても楽しいことだと思います。ぜひ、10代の時にしか味わえない悩みや葛藤を大切にしながら、自分なりの「正解」を見つけていってほしいと思います。

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