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〔新春あいさつ〕公民館の現況 小海町公民館長 井出和利

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長野県小海町

新年あけましておめでとうございます。
昨年は五月に新型コロナウイルスが五類移行となり行動規制が緩和されて社会生活もだいぶコロナ前に戻ってきました。公民館事業もほぼ平常通り実施することができました。
特に小学生球技大会(少年球技大会からの名称変更)は四年ぶりの開催となり、保護者の皆さんも多数応援に来られ、熱気ある分館対抗戦が展開されました。また、恒例の町文化祭では子どもたちから年配の皆さんまで各世代にわたってステージ発表、出品展示への参加があり、来館の方々に充分楽しんでいただいたものと思います。ステージ発表では、要望により冒頭に「小海町の歌」を全員合唱しました。この歌詞の一節に「心ひとつに結びあう理想の町よわが小海」とありますが、文化祭はじめ公民館活動は町民をつなぐ一翼を担っていると思います。
ところで規制緩和により、県内の公民館関係の会議もこれまでのリモート会議から会場での従来の形になりました。これらの会議やあるいは機関紙などで各地の公民館の現状が話題になっています。以下この内容の概要ですが、ほとんどの市町村は人口減少、少子高齢化により地域社会が衰退し、公民館活動が凋落傾向にあること。加えて、ここ数年のコロナ禍がそれに拍車をかけたこと。
また公民館が住民の手による活動から離れてしまい、教養や趣味の講座中心のカルチャーセンター化したり、施設の貸し出しが主な貸し館に転じたり、運営が指定管理者制に移行したところがあること。
さらに交流センターなど新たなコミュニティ施設が建設され、公民館がその中に吸収されたり、都市部などでは公民館が廃止されたところもあり、公民館という名称が消えつつあること。
こうした厳しい状況の一方、地域の特色を生かして新たな活動を生み出したり、皆が楽しめる行事を企画して世代間の連携をすすめたなどの事例も提示されています。
小海町も人口減少による公民館活動への参加者の減少やそれにともなう事業の縮小などの傾向がありますが、登録グループの人たちの自主的な活動や各事業の準備運営に町民の人たちが主体となってかかわっていただいていることなど公民館本来の姿が続いています。
戦後まもなく設置され、住民交流や伝統文化の継承を担ってきた公民館が、現在岐路に立っているといわれますが、町民の皆様とともに考え、力を合わせて本年も公民館活動を進めていきたいと思います。
皆様のご健勝をお祈りしつつ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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