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[特集2] 2022年度 決算状況の報告(6)

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長野県須坂市

■2022年度決算審査意見書
決算審査として監査委員が、市の決算や財政状況、基金運用状況などを審査しました。
各会計の決算や財政健全化判断比率等に対する審査意見書の詳細は市ホームページでご覧いただけます。

◆決算審査・財政の健全化判断比率等審査とは
決算審査とは、監査委員が市の決算書などを確認し、予算執行や会計処理が適正で効率的に行われているか、須坂市監査基準などに基づき審査します。
また、市の各基金が適正に運用されているか審査します。
財政の健全化判断比率等審査とは、監査委員が、市財政の健全化判断比率(実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率)および公営企業の資金不足比率を審査します。

◆2022年度決算審査報告
7月4日から7月25日の間、鰐川晴夫代表監査委員と宮本泰也監査委員が審査を行い、8月23日、市長に報告書を提出しました。

◆各会計決算の結果は適正
審査書類や決算の計数は正確で、予算の執行は適正でした。基金の運用も適正でした。
また、健全化判断比率は基準を下回り、財政運営上の問題はありません。

◆監査委員の意見(抜粋)
◇一般会計・特別会計
[歳入]
・公金の運用、管理について
現金・預金は、計画的、効率的な運用に努めています。
・市税等の収納対策について
市税等の収入未済額が縮減し、収納率が向上したことは高く評価できます。
・不納欠損処分について
今後も、処分を行おうとする市の債権を十分に調査して、適正に処理してください。
[歳出]
各種団体などへの負担金・補助金・交付金は、おおむね交付要綱などに基づき交付されているが、一部負担金などに関しては添付書類と実績報告などに数値の不一致があった。適切な公金の支出に影響が出る場合があることから、数値確認の怠りがないようにされたい。

[国民健康保険・介護保険特別会計]
給付の推測は難しいですが、今後も予算の適切な管理、効率的な運用に努めてください。

[繰越額(金)および基金]
繰越額の前年度対比は、一般会計は減少、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計などでは増加しています。
基金は一般会計、国民健康保険基金、介護給付費準備基金などで増加しています。

◇水道事業会計
・財務分析数値は、総収支比率が前年度より降下しています。今後の課題として、一層の効率化や、人材確保および育成と、老朽化した施設などの更新が急務です。
・資金不足比率は、流動資産が流動負債を上回っていることなどから、資金不足が直ちに発生しませんが、引き続き注意を払ってください。

◇下水道事業会計
財務分析数値では、固定比率も負債比率も前年度より低くなっていますが、依然として高率で、今後も同様の推移が見込まれるため、厳しい経営状態と考えられます。前年度より大幅に増加した未収金の解消に努めてください。

◇宅地造成事業会計
資金不足比率は発生していません。今後も既存の宅地売却に努め、事業会計の今後のあり方を引き続き検討してください。

▽2014~22年度財政力指数と経常収支比率の推移


財政力指数:1に近い(1を超える)ほど、毎年必要なお金を自力で調達できていることになります。
経常収支比率:経常的収入の何%を、毎年必ず払わなければいけないお金に充てているのかを示すもの。

問合せ:監査委員事務局
【電話】026-248-9022

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