●山際真奈(やまぎわまな)隊員
※須坂市地域おこし協議会ホームページで山際隊員の活動記録をご覧いただけます。
2023年8月に地域おこし協力隊に着任した山際真奈です。東京都出身で、移住前は学芸員として東京の美術館に勤務していました。
小さい頃から音楽や芸術が大好きで、高校卒業後はカリフォルニアの大学に進学し、アートはさまざまな背景を持った人々が自由に表現し、探求し、対話する場を生み出せることを学びました。大学院で美術史を学んだ後、学芸員として美術館の教育プログラムを企画する中で、「より地域や生活に根ざした形のアートプロジェクトがしたい」と思うようになりました。起業を考え始めた頃、母の故郷で親しみのある須坂市で起業支援型の地域おこし協力隊を募集していることを知り、移住を決めました。現在は、イベントや学校、美術館を始め、高原やキャンプ場など、さまざまな場所でアートプロジェクトに取り組んでいます。
先日は、須坂版画美術館で「対話鑑賞ワークショップ」を開催しました。対話鑑賞とは、美術の知識の有無に関係なく、自分の目で感じたままを言葉にし、対話を通して意味を作り出していく鑑賞方法です。多様な見方・感じ方に出会い、普段の〝当たり前〟に問いを投げかけることができます。また、峰の原高原では「ディープ・タイム・ウォーク」を開催予定です。46億年の地球史を4・6kmとして歩きながら、語りやパフォーマンスを通して時間の流れを体感し、地球の長い道のりの上にある私たちの現在地を見つめ直す機会をつくりたいと思っています。
今後も、アートと地域、他分野を媒介(メディエート)する「アートメディエーター」として、日々の生活に多様な価値観や感性との接点を生み出す場を作っていきたいです。
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