◎9価のHPVワクチン(シルガード(R)9)を公費で接種できるようになりました
子宮頸がんのほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で生じます。HPVは女性の多くが〝一生に一度は感染する〟と言われるウイルスで、感染しても全員ががんになるのではなく、一部の方ががんを発症します。
現在、感染した後にどのような人ががんを発症するのか分かっていないため、HPVの感染を防ぐことが子宮頸がん予防の手段です。
■9価HPVワクチン(シルガード(R)9)とは
HPVには多くの種類(型)があり、子宮頸がんの原因となる型が、少なくとも15種類あることが分かっています。
9価HPVワクチン(シルガード(R)9)は、これまでに公費で受けることのできるHPVワクチン2価(サーバリックス(R))、4価(ガーダシル(R))よりも多くの型のHPVの感染を防ぎ、子宮頸がんの原因の80~90%を占める7種類のHPVの感染を防ぐことができます。
▽日本人女性の子宮頸がんにおけるHPVの種類(型)の割合と、ワクチンで予防できる範囲
(出典:厚生労働省HPVワクチンに関するリーフレット)
■接種回数・接種間隔
・1回目の接種を15歳になるまでに受け、2回目との間隔が5カ月以上あく場合…2回接種(標準的なスケジュールとしては、6カ月あけることが望ましいとされています。)
・1回目の接種を15歳になってから受ける場合、または1回目の接種を15歳になるまでに受けたが2回目との間隔が5カ月未満の場合…3回接種(標準的なスケジュールとしては、2回目は1回目から2カ月以上、3回目は1回目から6カ月以上あけます。)
※いずれの場合も、1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。
▽シルガード(R)9の一般的な接種スケジュール
(出典:厚生労働省HPVワクチンに関するリーフレット)
■接種後に現れる可能性のある症状(副反応)
9価HPVワクチン接種後には、下表の副反応が起こることがあります。
接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、まずはワクチン接種を受けた医療機関へご相談ください。
■対象者へ予診票などを送付します
予防接種が未接種または未完了の方へは、順次予診票などを個別に送付します。有効性とリスクを十分に理解した上で、接種をご検討ください。
【これまでに2価・4価を接種し、未完了の方へ】
原則として同じ種類のワクチンを接種していただくことをお勧めしますが、適切な情報提供に基づき医師と接種を受ける方などがよく相談の上で9価HPVワクチンを選択することもできます。
▽接種後に現れる可能性のある症状
シルガード(R)9添付文書(第1版)より改編
※ワクチンを接種した部位の症状
問合せ:健康づくり課
【電話】026-248-9018
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