マイオピニオン 意見・私見

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■「米作り」
瑞穂地区　青木　農

▽初めての米作り
今年初めて自分の米作りに挑戦しました。
昨年から近所の精米所で働かせてもらっていて米作りの基本を教わり、いつか自分でもやってみたいなと思っていたところ、近所の農家さんの後押しもあり念願の田んぼを始められることになりました。僕は絵を描いているのですが、感性を深めるいい機会にもなると思い米作りを手作業で行ってみることにしました。
人力での田起こしや代掻きは思っていた以上に時間がかかり、作業の途中で鍬(くわ)の柄が折れてしまった時は、気持ちも折れそうになったり、田植えでは泥まみれになったりもしましたが、自然の中での作業、土と触れ合う時間は心地良かったです。
水やりや草とりが日課になり、時間の流れとともに変化していく田んぼの様子を絵に描いて、稲の生育を観ることができました。田んぼは色々な生物の住処にもなっていて、それを補食しにやってくる動物もいて生き物の観察をできたこともうれしかったです。夏には緑色の稲が生い茂り、風にゆれる稲のこすれ合う音や虫の鳴き声など音も楽しむ事ができました。
そして秋、黄金色に輝く田んぼ。これまでのことを思い出しながら鎌で一株ずつ刈取り、はぜ掛けにしました。刈り取った稲の束から心地良いこうばしい香りがして、ここまでこられた達成感に包まれました。

▽生活や感性を豊かに
今はまだ乾燥中で食べられるようになるまでには、まだ作業が残っているのですが、あともう少しなので楽しみながら頑張ろうと思います。初めての米作りを行った経験は大変ではありましたが、僕の生活や感性を豊かにしてくれました。これからも自然への感謝の気持ちを忘れずに飯山での生活、農作業を楽しんでいきたいと思います。
そしてここまでこられたのも、いつも優しく見守ってくれた近所の農家さん達のおかげです。ありがとうございました。

▽筆者紹介
青木農(みのり)さんは、昭和63年10月3日生まれ、大阪府堺市出身の画家で、スノーボードのアートデザインなども手掛けています。柏尾に移住して2年目です。(瑞穂公民館)