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マイオピニオン 意見・私見

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長野県飯山市

■家族の願いを叶える移住生活
外様地区 渡邉美千代

自分の畑で野菜を育ててみたい、犬と共に静かなところで暮らしたい。家族それぞれの願いを叶えるため移住という選択をし、2023年4月末にこれまで暮らしていた東京から飯山市外様地区に移り住むことにしました。街では感じづらくなってきた四季と自然の豊かさを感じられるところ、新幹線の駅があるといったところが移住の決め手にもなりました。
今は生活を始めてまだ数ヶ月しか経っていないのですが、毎日が充実しており、「東京に戻りたい」、「つらいなー、キツイなー」とかは感じていません。というのも、ご近所の方々や子どもたちのお友達やそのご家族のおかげだったりもします。新鮮なお野菜や、採れたての山菜を山ほどいただいたり、一緒に畑を耕してくれたり、里山に連れて行ってもらったり、困りごとがないか気にかけてくださったり、有難いことの連続です。東京で暮らしている時もご近所に優しい方はいましたが、子どもの声や足音などで注意を受けたり、都会ではよくあることなのですが、肩身の狭い思いをしながらの生活でした。
今我が家の庭には子どもたちが集まり、大きな声で笑い遊んでいます。その様子をご近所の方が「元気があってうれしく思うよ」と言ってくださいました。その一言は移住してきた私達からしたら、どれほど有り難いことか。そういったこともあり、今ではのびのびと笑い走り回る子どもたちを見て、注意することもなく、とてもとても幸せを感じています。
令和7年には子どもたちが通っている学校が統合され新小学校が開校されます。どんな学校になるか子どもたち、親御さん、ご卒業された皆さんも注目していると思います。新しい小学校ができるということは同時に4つの小学校が廃校になるということでもあります。その廃校をどう有効に活用していくのかも、今後の飯山市にとって大きな課題になるかと思います。統廃合は誰もが体験するものではありません。ある意味、特別で貴重な体験です。在校生たちがこれまで過ごした学校を、自分たちのアイディアや力を添えて新しい形にして送り出す。このような体験がもしできれば子どもたちにとって得られる物事は大きいのではないでしょうか。課題をチャンスに変えれるように、大人だけが参加するような会議じゃなく、誰もが参加できる風通しの良いディスカッションやアイディアを出し、話し合う機会が今後あるのであれば、とてもうれしく思います。

▽筆者紹介
学校から帰ってきた娘が「転校生が2人来たよー」ってうれしそうに話し出した。そういえば犬の散歩をしていて見かけない笑顔のすてきな兄弟を見かけたなーと思っていたところだったので、気にはなっていたのですが、それが渡邉さん御家族でした。私と同じIターン移住です。(外様公民館 専門部員 原田岳)

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