文字サイズ
自治体の皆さまへ

〔特集〕「防災」と「賑わい」の拠点水辺に新たな可能性を(1)

1/20

長野県高森町

■「防災」と「賑わい」の拠点水辺に新たな可能性を
〜天竜川山吹地区MIZBE(ミズベ)ステーション

◇ミズベリングとは…
新しい水辺の活用の可能性を切り開くための官民一体の協働プロジェクト。ミズベリングの語源は、「水辺+RING(輪)」、「水辺+R(リノベーション)+ING(進行形)」

古くから人々の暮らしに寄り添い、豊かな恩恵をもたらしてきた水辺。文化の源であり、心に潤いを与える水辺は、使い方によって地域に新たな価値を生み出す可能性を秘めています。
「天竜川高森かわまちづくり」事業では、そんな地域資源である天竜川とその水辺を生かした賑わいづくりを進めています。3月に国土交通省が新たに制度を創設した、洪水や災害発生時における緊急復旧活動などの拠点となる河川防災ステーションの機能に加え、地域活性化や賑わいの創出に寄与する「MIZBEステーション」の登録制度に、第1回新規登録箇所として、高森町の「山吹地区MIZBEステーション」整備計画が登録されました。
「山吹地区MIZBEステーション」は、平時にはスポーツや川遊び、散策ができる公園のほか、飲食ができたり、地域の特産品などを販売するショップの設置を計画しています。また、天竜川を所管する国土交通省天竜川上流河川事務所と連携して、災害時には避難場所としての利用や災害復旧の拠点として機能します。
そしてこの場所は、令和年開催予定の信州やまなみ国民スポーツ大会で、カヌーとビーチバレーの競技会場としても内定しており、リバースポーツの機運をますます高めていきます。
地域防災力の向上に寄与しながら、世代を超えて多くの人が楽しめる場所として、地域に賑わいと安心をもたらし、誇りとなるような魅力あふれる水辺空間を目指します。

◇MIZBEステーションのこれから
ー令和5年から施設の設計・整備工事ー
令和9年度:信州やまなみ国民スポーツ大会プレ大会会場としてカヌー競技(スラローム・ワイルドウォーター)、ビーチバレー競技を開催
令和10年4月:MIZBEステーション供用開始(予定)
令和10年10月:信州やまなみ国民スポーツ大会会場としてカヌー競技(スラローム・ワイルドウォーター)、ビーチバレー競技をMIZBEステーションで開催

▼MIZBEステーションの整備コンセプト
◇防災拠点として
災害発生時に使用する水防資機材を備蓄し、ヘリポートや災害時の拠点として機能する設備を整備。平時には災害・防災を目的とした展示やイベントを定期的に開催します。

◇食と火に集う場所として
南信州の食文化を賑わい創出の中心に位置づけ、地元の方、観光客、それぞれに喜ばれる場所を目指します。また人々の集う場所として、公園内にファイヤーピットのような「火」を灯すスペースを設け、冬場や夜間でも訪れたくなる公園を目指します。

◇スポーツと健康づくりの拠点として
令和10年開催の「信州やまなみ国民スポーツ大会」で競技会場となるカヌー、ビーチバレーの2競技はもとより、スケートボード、BMX、ボルダリング、ダンスなど新ジャンルのスポーツが楽しめる施設を設置。あわせて散策やサイクリング、ペタンク、ヨガ、太極拳など世代を問わず健康づくりが行える場所とします。

◇誰もが安心して来園できる公園として
拠点施設にはレストラン、ショップ、広い軒下空間、トイレ、シャワールーム、更衣室などを設け、多機能な空間として整備。原っぱの周りには小さな丘を設け、木立の影で休憩したり、川や公園の風景を眺めることのできる場所を作ります。

◇水に触れ、学ぶ場所として
田沢川と天竜川の合流地点に水に触れることのできる親水広場を作ります。遊び場としてだけではなく、天竜川の特性や水難の危険性について知り、水辺の生き物の観察、カヌー初心者の練習など水に関する総合的な学びの場とします。

◇天竜川の環境保全に寄与する公園として
園内には天竜川に自生する野草や草花を積極的に植え、天竜川の環境と風景を守ります。高森町の棚田や畑、あぜ道を思わせるランドスケープを作り、水の流れに合わせた緩やかな道路を設けるなど散歩するだけで楽しい公園とします。

◎基本構想については町ホームページに掲載しています。ぜひご覧いただきご意見をお寄せください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU