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自治体の皆さまへ

〔特集〕健やかで幸せな毎日のために〜あなたが主役の健康づくり〜(1)

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長野県高森町

健康な体を維持するために、皆さんが心がけていることはありますか?バランスの良い食事をすること、適度に体を動かすこと、規則正しい生活を送ること。「わかってはいるけれど、忙しくて自分の体に目を向ける時間がない」。そう考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、10年、20年と年齢を重ねても、家族と健やかで幸せな生活を送るため、また、いくつになっても住み慣れた地域で生き生きと暮らすために健康を維持することはとても大切です。
左のグラフ(1)は、高森町の国保加入者の特定健診受診率を年代別にまとめたものです。40〜50歳代では、特定健診を受けている方が5割に満たないことが分かります。一方、グラフ(2)は特定健診を受けた方と受けていない方の医療費の比較。なんと、その差は5倍以上!「自覚症状もないし健診は後回し」と考える方も多いかもしれませんが、病気には初期症状がない場合も多く「気づいたら重症化していた」という場合も。重症化すれば時間とお金の負担が大きくなり、取り返しのつかない事態になってしまう可能性もあります。
「健康」への一歩は自分の体を知ることから。まずは健康診断を受け、自分に合った食生活や運動に取り組みましょう。あなたの健康を守る人はあなたしかいません。自分のためにも家族のためにも自分の健康は自分で守りましょう。そう、健康づくりの「主役」はあなたです。

・グラフ(1)特定健診年代別受診率(高森町の国保加入者)

・グラフ(2)特定健診の受診の有無と1カ月の医療費(平均)の比較(R3年度)

特定健診とは…40歳~74歳の国民の方の健康診断

■孫の成長を楽しむ 健康で幸せな時間をいつまでも
上沼基広さん(67)

40年間勤めた会社を歳で定年退職し、現在はアスパラガスと市田柿の栽培をしながら趣味のゴルフに励み、地域の役員も務めるなど活躍している上沼さん。会社に勤めていた頃から年に1度の健康診断は欠かさず受けてきましたが、当時から気になっていたのがメタボリックシンドローム(※)の診断でした。
若い頃は運動が好きで、会社、町、早起き野球と3つの野球チームを掛け持ちするなどパワフルに駆け回っていたという上沼さん。しかし歳を過ぎた頃から責任のある仕事を任されるようになり、時間的にも体力的にも運動を続けることが難しくなっていきました。
「座り仕事が増えた頃からだんだんと体重が増えていって。幸い大きな病気にかかったことはなかったし、お酒の席も嫌いじゃないから、つい…。気をつけなきゃとは思っていたんだけどね」
退職後は町の特定健診を受けるようになり、メタボリックシンドロームの診断から保健指導を受けることになりました。
「その時、保健師さんが『この数値が高くなると、今後、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすリスクが高くなります』などと具体的に話してくれたんです。危機感を持つようになり『本腰を入れなきゃまずいな』と思いました」
その後、通っていたジムで水泳や運動に取り組み、食事にも気を配った結果、1年間でキロの減量に成功。当時気になっていた膝の痛みも自然に解消されたといいます。
生活の変化もあり、現在体重は少しずつ元に戻りつつあるそうですが、定期的な検査で体の変化を自覚しているため、やみくもに不安になることはないそう。「やらなければいけないことはわかっているから意識を持ち、また運動も再開したい」と意気込みを語ってくれました。
10年前に二世帯住宅を建て、息子さん家族と同居している上沼さん。0歳から小学生まで4人の元気なお孫さんたちに囲まれ、家の中には常に明るい声が響いています。
「孫たちの成長を見られるのが本当に幸せ。運動会や行事があると、少し前から楽しみで仕方なくてね。これからも孫たちの成長を見守り続けられるよう、健康でなければならないなと感じています」

※メタボリックシンドローム…お腹の内面や内臓周りの脂肪蓄積に加え、高血圧や高血糖、脂質の異常症などが見られる状態のこと

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