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自治体の皆さまへ

大間病院だより

19/23

青森県風間浦村

◆蜂刺されに注意

夏の暑さが強まる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
4月より大間病院に勤務しております内科の斎藤佳菜子と申します。むつ市出身で下北に帰ってこれて非常に充実した毎日を過ごしています。よろしくお願いします。

さて、今回は「蜂刺され」についてのお話です。蜂は春から秋にかけて活発に活動しますが、新女王蜂が生まれる9月~11月が最も攻撃的になるといわれており、これからの時期は特に注意が必要です。中でも「スズメバチ」や「アシナガバチ」に刺されると『アナフィラキシー』といわれる強いアレルギー反応が起こり、命の危険にさらされる可能性があります。アナフィラキシーの症状は蜂に刺されてから2~3時間以内に起こることが多いといわれており、「痒みがある」「皮疹がでる」「呼吸が苦しくなる」「咳が止まらない」「腹痛や吐き気」「ふらふらしてくる」「ぼーとしてくる」などの症状が少しでも出た場合、すぐに病院を受診してください。また、一度アナフィラキシーが生じてしまうと、次に蜂に刺されてしまったときにも同様のひどい症状が出てしまうといわれています。このように何度もアナフィラキシーが出る方には「エピペン」という注射薬を処方します。これを常備しておくことで、緊急時にすぐ対応できるようになります。

蜂刺されは非常に危険であり、まずは蜂に刺されない対策が必要です。蜂は黒や濃い色に反応して寄ってくるといわれていますので、野山に入る際は淡い色の長袖長ズボンがよいでしょう。ただし、遭難時に備えて緑や茶色系統の色は避け、蛍光色などがおすすめです。また、蜂を攻撃すると逆に反撃してきます。たとえ近づいてきたとしても手で払ったりせず、そのまま居なくなるのをじっと待つか、静かにその場から離れるようにしましょう。

畑作業や山菜取りなどで山に入る方も多いと思いますが、是非とも蜂には気を付けてください。

内科医長 斎藤佳菜子

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