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自治体の皆さまへ

令和5年度施政方針

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静岡県下田市

スモール イズ ビューティフル
~コンパクトで持続可能な未来へ~

■市政の方針
広報しもだの新年1月号の巻頭のあいさつとして、私は、30年後の2050年を目標年次とすることを明記しました。2050年は、ちょうど今、日本政府が進めるSociety5.0、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)やカーボンニュートラルいわゆるGX(グリーントランスフォーメーション)の目標年次であり、さらに、伊豆縦貫自動車道の全線開通を見据えたからです。
また、令和5年は、あの関東大震災からちょうど100年目にあたります。当時の内務大臣兼帝都復興院総裁の後藤新平が、帝都東京の100年の大計を描いて、そしてそれが着実に整備され、まさに今その100年が経過することになります。今日の東京の繁栄を、後藤翁はどう見るでしょうか。私も微力ながら、せめて30年先の未来のビジョン、即ちグランドデザインを描こうとしています。そして、それに向けて、必要かつ適切な施策を順次実行していく。そのことが、未来に向けての私たちの責務であると思うのです。
「今、下田は人気がすごい」と、多くの観光事業者や専門家たちが指摘してくれています。日本の有名な観光地やテーマパーク等は、ほとんどの人がすでにひと通り旅行してしまい、下田のようなまだ地域の個性が残っているところが今、にわかにその価値を再評価され人気が急上昇しているというのです。全国指折りの、いえ世界でも指折りの美しい海があり、ペリーロード等の幕末の歴史が薫る街なみもあり、さらには都市的機能も一定レベル備わっているのが、ここ下田です。
ですから、30年先を見据えながら、今、下田市がまずなすべきことは、人口の減少や少子高齢化などを所与の条件としつつ、DXやGXといった時代の流れを活かしながら、自然や歴史、文化など多様な資源を融合して、コンパクトで持続可能なまちづくりを進めることだと考えます。
「スモール イズ ビューティフル」。ドイツ生まれのイギリス人、シューマッハーが提唱したように、幸福な縮小社会を目指して、各種施策を効果的に実施してまいりたいと思います。

■予算編成方針
本市の令和3年度決算では、単年度収支及び基金積立・取崩を加味した実質単年度収支は、3億7千万円と2年連続の黒字となりました。財政指標としては、財政の弾力性を示す経常収支比率は80・3と若干の改善がみられたものの、一般会計の地方債残高は110億円を超え、将来負担すべき実質的な負債額を示す将来負担比率は、58・0%(前年比△0.5%)と高い状況にあります。
今後、市庁舎建設事業、広域ごみ処理施設整備事業、伊豆縦貫自動車道の推進等の大型事業を実施するに当たり、地方債に依存しなければならない状況にあることから公債費の増大が見込まれることに加え、市税の減収予想、社会インフラの維持及び更新による物件費、投資的経費の増加が想定されるなど大変厳しい状況にあります。しかしながら、下田市としては第5次総合計画に沿って、持続可能な行財政運営を目指すこととしています。
以上のことから、令和5年度予算の編成に当たっては、最少の経費で最大の効果が発揮される効率的かつ未来につながる予算とすること。また、下田市総合計画に掲げた「つながる」を基本理念にグローカルCITYプロジェクトやブランド力向上、「みなとまちゾーン」の活性化を柱として予算を編成いたしました。

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