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国際交流員がモンゴルを紹介!〔連載〕ジャルガルのほのぼの日記

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静岡県伊豆の国市

■第62回子どもの断髪式について

皆さん、サェンバェノー(こんにちは)。
今年のゴールデンウイークはどこへお出かけの予定ですか?私はこの時期こそハイキングをしたい気分になります。特に小坂みかん共同農園から葛城山へ行くツツジの花が綺麗に咲いているハイキングコースが好きです。
4月は、江川邸パンフェスタやFMいずのくに開局10周年記念イベントなどが開催され、それを機に天気の良い休日はママチャリで一人旅をしています。18年ぶりに一人の時間が出来て、さらに穏やかな街で有意義な休日を過ごせてうれしいです。
今回はモンゴルの風習、子どもの断髪式についてです。市内のあちこちで青空いっぱいに元気よく泳いでいる鯉のぼりを見て、国によって行事も様々だと実感しています。
断髪式と聞いたらお相撲さんの姿が浮かぶ人が多いかもしれませんが、モンゴルでは独特な風習、子どもの断髪式があります。
赤ちゃんは生まれてから3歳ごろまでまだ前世と繋がっていて、あらゆることに敏感だと言われています。そんな赤ちゃんを守るのは髪であり、ある程度成長するまで髪にはさみを一切つけないという習慣があります。日本ではスポーツ少年が丸坊主になることはしばしばありますが、女の子が丸刈りになることはあまり考えられないでしょう。
しかし、モンゴルでは男の子が数え歳で3歳か5歳、女の子は数え歳で2歳か4歳の時に断髪式を行います。日時や髪に誰が最初に手をつけるかが大事なので、子どもの生まれた干支で相性の良い日を選び、家族ぐるみで行う人もいれば、親戚や友達も招きレストランなどで行う人もいます。断髪式の当日は主役の子どもに民族衣装のデールを着せ、一番手の人が最初にナイフをまねた木の棒で髪を軽く撫でてから髪にはさみをつけます。ハダグ(儀礼用の絹布)に髪束を包み、次々と順番にお客さんにはさみで切ってもらいます。子どもはお祝い金や手土産をいただくので最後まで頑張って丸刈りにしてもらいます。私の子どもも4人とも断髪式を行いました。女の子は少しかわいそうだったので早いうちにと思って2歳の時に丸坊主にしました。当時、保育園には同じような女の子もいたし、みんなが知っているので違和感なく過ごしました。この儀式が終われば、髪はいつ切っても大丈夫ですよ!
それでは、バヤルタェ(さようなら)。

問合せ:協働まちづくり課
【電話】055-948-1412

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